No.33 「青年茶人の皆さまへ」
〜 部長リレーコラム 〜
No.33 「青年茶人の皆さまへ」
12月6日、7日と京都で行われる全国代表者会議に参加してきました。日ごろの行いのせいか、京都は寒いし北海道は大雪で大変ではあったけれど、とても充実した楽しいひとときでした。美味しいラーメンも食べることができたし(笑)
会議は部長予定者研修も兼ねていたので、実務的なことから表彰までと多岐にわたり内容の濃い時間でした。その中でも印象に強く残っているのはお家元から発表された『ナショナルコンファレン2016(仮称)が福島県いわき市で行われる』(予定)でした。
2011年3月11日。日本全体がテレビなどに映し出される被災地の映像に心を痛め、『何か私たちに出来る事はないか』と考える日々。間もなく4年目を迎える今、あの時の熱い気持ちはどこにいってしまったのでしょう。無くなったわけではないけれど、忙しく過ぎ去っていく毎日の中から徐々に姿を消し、節目が来ると思いだす。私たちの中で風化しつつあるのが現状なのではないでしょうか。
東日本大震災当時、私の上司が「先は長いので我々はゆっくり長く関わるつもりで行きましょう。超急性期に必要な事とその後に必要な事は違ってくるはずですから」と言ったのを今でも覚えています。もちろん行動することはとても大切な事です。ですが、被災地に寄り添い、私たち自身がもう一度考え、今だからこそ感じることのできる何かを見つけるだけでも意味があると思います。青年茶人の皆さま、2016年6月いわき市に集まる前にあの日を振り返り、自分の想いを整理してみてはいかがでしょうか。
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