No.103「幼稚園での茶道体験指導」
〜 コラム 〜
コラムNo.103「幼稚園での茶道体験指導」
親支部の先生方と一緒に、市内の幼稚園へ茶道体験の指導に伺っています。
玄関をくぐると、生徒さん達に囲まれ、「今日のお茶、楽しみにしてたよ!」「着物、きれいだね!」と歓迎してくれました。
小さな手の平に、四つ折りにした小さなお懐紙をのせ、小さなお干菓子を時間をかけて大事に食べる子ども達。
「このお菓子、桜の絵が描いてあるよ。」「こっちはトンボだよ。」「分かった!季節を表してるんだ!」
なんて可愛らしいのでしょう。
いよいよ、お茶を点ててみます。
一生懸命に茶筅を振りますが、なかなか泡立てることができません。
私たちが手伝って、やっと点てることができました。
お茶を出してもらった子どもは、照れたように「お点前頂戴いたします。」
そして、お茶を一口。
「おいしい!」「にがーい」「苦くないよ!」「全部飲めたよ。」「のこしてもいい?」「おかわり!」
素直な感想が飛び出します。
いつの間にか私たちが当たり前に受け入れていたことでも、子どもの目を通すとこんなにも新鮮に映っているのかと、感じました。
この体験が、少しでも子ども達の豊かな心を育む手助けになれば素敵だと思います。