No.05 「師走」
〜 部長リレーコラム 〜
No.05 「師走」
「師走」ご承知のとおり12月の別名ですが、いったい誰が走るのでしょう。
恩師?法師?12月に限らず日常的に「走っている師匠」にお習いしている私としては、ふと気になり今回その語源について調べてみました。
師とはお坊さんのことで、昔はお盆と同じく年末も先祖の霊を弔う月であったため、お経をあげるお坊さんがあちこち走りまわったという説。
1年の終わり、総仕舞いの意味で仕事(し)が果てる(はす)月という説。色々ありますが、御師(おんし・おし)が走る月、というのが語源のようです。既に廃止された神職で、伊勢神宮を訪れる参拝者の宿泊や食事の世話をするツアコンのような役どころ。その御師たちが最も忙しいのが12月。年末に古い神札と新しい神札を交換するため、各地から大勢の人々がやってくるので御師たちは忙しく走り回る…師走る…というわけです。
早いもので今年も残り僅かとなりました。気忙しい月になりますが、忙中閑、お薄で一息ついてはいかがでしょうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━