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〜コラム 〜
No.240「ChatGPT」
みなさまChatGPTはご存知ですか。ChatGPTは2022年に発表された生成AIの1種で、ネット上で人工知能と対話ができるサービスです。もっとわかりやすく言うなら、困ったことや知りたいことをすぐ聞ける、優れた相談相手といったところでしょうか。
ネットサーフィンが趣味の私は、よくこのChatGPTを使うことがあり、とても便利です。残った食材でできる料理レシピをたずねたり、Excelのマクロを修正してもらったり、単なる会話相手まで、文章を打ち込むだけで、本当に人と会話しているような自然な対話ができます。そして最近このChatGPTに季語を教えてもらうことがよくあります。例えば以下のように
【質問】
夏の季語を5個教えてください
【ChatGPTの答え】
夏の季語として一般的に使われる言葉をいくつか挙げますね:
1. 蝉(せみ)
2. 花火(はなび)
3. 海水浴(かいすいよく)
4. 縁側(えんがわ)
5. 夏祭り(なつまつり)
3秒もかからず、ずらっと回答が並びます。
さらに俳句を作ってもらうようお願いしてみると
【質問】
この季語を含めた俳句を3つ作ってください。ただし1句につき、季語は1個まででお願いします。
【ChatGPTの答え】
こちら、季語を含んだ俳句を3つお届けします:
1. 蝉鳴や 木陰にひそむ 夏の息吹
2. 花火の 色に染まる夜の 空の青
3. 夏祭り 灯りの下で 踊る子供
季重なりが気になりますが、それらしい言葉が並んでいます。2022年のChatGPT出始めに同じ質問をした際は、5.7.5の形式から外れた、意味のわからない回答がいくつもありました。それからたった2年で、俳句とは呼べないものの形式に沿ったものが生成されるようになりました。
ネット上ではさまざまな知識を得ることができ、文章に関しては手軽に創作できる時代になりつつあります。ただ文章や物を作る過程がいくら機械で置き換わっても、 それを自分の目や耳で感じて、直接体験する、この過程が丸ごと機械に置き換わることは恐らくないだろうと思います。
翻ってみると、お道具を鑑賞し、お茶をいただき、人との交流を深める茶道は、人間に残された最後の趣味になるのかもしれません。
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