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〜コラム 〜

No.245「『茶道月報』を読む」



私が最近はまっていることは、『茶道月報』を読むことです。
『茶道月報』とは、現在毎月刊行されている『淡交』の前身にあたり、大正11年(1922)から昭和19年(1944)まで刊行されていた雑誌です。これが、現在国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧することが出来ます。

内容や構成は『淡交』と似ているものの所々異なっており、私が特に好きなのは会記です。『淡交』の会記は各地の大寄せの茶会で使用した道具が記載されているだけですが、『茶道月報』では記者が実際に参加した茶事について、招かれた経緯やお茶室の雰囲気、懐石の献立、お道具の質感まで描写されており、読み応えがあります。
『淡交』と『茶道月報』で会記の内容が大きく変わってしまった理由は分かりませんが、会記に対するニーズが茶事から大寄せの茶会に変わっていったと考えると、昔は今より多くの茶事が催されていたのかもしれません。

他にも淡々斎の巻頭言や質問コーナー等、面白い記事はたくさんありますので、お時間のある方は是非読んで、当時の茶道界に思いを馳せてみてください。

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