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〜コラム 〜

No.206「お稽古中の会話」



 先日、初めて茶事をしました。市の施設の和室を借りて開催したので、露地はなかったものの、準備は大変でした。しかし、それに見合った楽しさと充実感を得られましたし、お客さんにも喜んでもらえたと思います。開催してよかった、と心から思いますが、反省点もありますのでその話をしたいと思います。

 教本の流れでは、1回目の飯器持ち出しの際、亭主の「おつけいたしましょう」に対し正客は「どうぞお任せを」と受け、亭主が正客に飯器預け、続けて亭主の「どうぞお汁替えを」に対し正客が「よろしくお願いいたします」と汁椀を亭主の給仕盆に乗せることになっています。しかし、今回の茶事では私の「おつけいたしましょう」に対し正客が「お願いいたします」と丸盆に飯椀を乗せてしまったのです。教本とは違う流れに私は動揺し身動きが出来ず、5秒ほどの沈黙が流れました。ここで正客が「あ、私が間違えました。どうぞお任せを」と言ってくださったので、その後は教本の流れ通りに続けることが出来ました。

 茶事が終わった今、この場面でうまく対応出来なかったことをとても後悔しています。そして、「おつけいたしましょう」と言いながら全くおつけする気がなかったことに恥ずかしい気持ちになります。
 茶道のお稽古では、しばしば決まった会話をすることがありますが、これらは実際の茶事を想定したものになっているはずです。そのように定められた理由をよく考え、理解し、実践するためにお稽古していきたいと思います。

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