No.79「目覚めの春 」
〜 部長コラム 〜
部長コラムNo.79「目覚めの春 」
北の大地・北海道でも、あちらこちらで春の訪れが感じられる季節となりました。私の住む地では、まだ日陰に雪の残る場所もありますが、日なたの花壇ではクロッカスが咲き、ヒヤシンスの蕾はいつ花開こうかと考えているようです。
昨秋、歩いていて拾ったクルミの実。これを植えてみようと思い立ち鉢に植えたところ、芽が出てすくすくと大きくなりました。しかし秋も深まったある日、せっかく付けた葉を一枚落とし、二枚落とし・・・。最後にはすべての葉がなくなってしまいました。7cmほどの細い幹(?)が一本、鉢に残っているだけです。茶色くなった幹を見て「もうだめかな・・・」と諦めかけましたが、幹の先がほんのりと緑のような気がし、期待を込めて春までそのままにしておきました。
すると、春になり日が長くなってきたと感じられる頃に一枚、二枚・・・と、再び葉をつけ始めたではありませんか!調べてみると、クルミには「7℃以下で1500時間」の休眠期があるそうです。(そのままにしておいて良かった)そこからの成長の早いこと。2,3日の間に枝が伸び、葉が広がり始め、今では葉も入れると高さ30cmほどに育ちました。
こうなると、夢は「その実でお抹茶に合うお菓子を作ること」ですが、実をつけ始めるのは根付けから約10年後、ピークは約30年後だそうです。お菓子にするのは難しそうですね。