No.209「私が感じたこと」
〜コラム 〜
No.209「私が感じたこと」
現在私が部長を務める青年部は、所属人数が10人を切り、何か行事をしたいと思っても、なかなか実施することが難しい状況です。家庭事情等で全員が行事に参加できないことも含めると参加できる人数は実質5人ほどで、年齢制限による退会を含めた青年部会員の減少が続くと青年部が存続できるのか、心配になります。
そこで、所属会員の減少をどうにか抑えたいと考えた私は、会社の同僚を誘ってみることにしました。結果としては、3人聞いた中で実際に来てくれたのは1人でした。本音を言えば、3人誘って全員来てくれたら万々歳でした。しかし、茶道をやったことのない人を誘うのは非常に難しいと、誘ってみて肌で感じました。
というのも、最近の若者は休日を一人で過ごす傾向にあるのではないかと考えます。惜しくも断られた2人の休日の過ごし方を聞いたところ、1人は自転車を買ってサイクリング、もう1人は絵を描いたりライブを見に本州まで行ったりと一人でアクティブに休日を過ごすのが多いと感じました。
最近の若者が一人で休日を過ごすのが多いという仮定が正しければ、土日に行事の多い青年部は彼らにとっては「せっかくの休みなのに……」と感じるのかもしれません。今までの生活スタイルを変えることは難しいので、ほんの少し、その生活の一コマに茶道が入ってもらえれば、少しずつ青年部会員も増えてくるかもしれません。
来るのを待っていても簡単には門を叩いてはくれないので、やはりこちらから寄って行って、茶道の魅力を伝え繋げなくてはならないのではないかと感じています。
以上が、私が部長になってからの活動で感じたことです。
青年部会員減少の話を聞くと、「茶室の窓から見えるこの街並みを見るのもあと何回くらいになるだろうか」と考えてしまう私がいます。いつまでもこの景色を見られるように、茶道の面白さを伝え、会員を増やせるような活動をしていきたいです。