No.178 「ある秋の日」
〜コラム 〜
No.178 「ある秋の日」
昨年から続く新型コロナウィルス禍も次第に落ち着きをみせ、緊急事態宣言や飲食店の制限も解除となりました。当地でも10月に入ってからというもの、観光バスが街中を走り、観光客や修学旅行生らしき団体が行き交うのを見かけるようになりました。個人的には、ステイホームが定着するにつれ手酌酒(筆者は下戸ですが)ならぬご自服することが増えたなぁ、と改めて思います。
先日、学校の茶道部のお稽古に伺う機会がありました。お稽古をみながら学生と話をすると、やはり学校からのお達しでお稽古が制限された期間があったとのこと。限りある学生生活を思うように謳歌できない状況には胸が痛みますが、どの学生も楽しそうにいきいきと部活に取り組む姿は眩しく、頼もしく救われた気分でした。
部活が終わり、来週は炉開きとハロウィンを合わせてしようと考えているんです、と楽しそうに教えてくれました。厳密には、先取り文化(?)で季節を重んじるお茶ですと10月31日のハロウィンは10月中に…となるのでしょう。一方でハロウィンの翌日が部活の日だから合わせてやっちゃおう!と考えるのも一理あります。楽しく部活動をして、お茶は楽しい♪という思いを大事にしてほしいな~、そして社会人になっても(青年部に入って)続けてほしいな~、と思わずにはいられませんでした。
振り返って当青年部。今年度は総会を会員のみで開催して以降、どうしても万が一のことが頭をよぎり行事をすることに二の足を踏む状態が続いておりました。後半になり何度か役員会、月例会を開くようになりましたが、「時代・状況に対応した活動」「身の丈に合った活動」をどう実現できるかをもう少し柔軟に考えてもよいのかな、と考えさせられるきっかけにもなった一日でした。