No.157「朔 風 払 葉」
〜コラム 〜
コラムNo.157「朔 風 払 葉」
気が付けば師走目前、あと一月で一年が経とうとしています。
外を歩くと空気がピリリと肌に冷たく、葉を落とした木立はいかにも冬が来たという風情です。しかし、よく見ると一見枯れてしまったように思えた木の枝には小さな芽が出ていました。晩夏から秋に形成される休眠して越冬する為の冬芽です。
落葉にばかり目が行っていましたが、いつの間にか早くも次の季節の芽生えの準備が始まっていました。この冬芽はこれから北海道の長くて寒い冬をじっと耐えていくのです。
冬木立を見ていると一見苦しい時期、マイナスに見える事も次のステージに向かっての準備なのだと感じます。
今年は予定通りの一年とはならずもどかしい思いもしましたが、けっして実りの無い一年ではありませんでした。昨年とは違う環境の中で初めて体験したこと、新しく出来るようになったこと、改めて勉強したこと、学ぶことがたくさんありました。
今年を反省し、来年の抱負を考え、来年の予定に向けてしっかりと準備していきたいです。