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No.42「花の浮島を想う」

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〜 部長リレーコラム 〜

No.42「花の浮島を想う」



6月になると、必ず思い出す島があります。

日本最北端の離島、礼文島。

固有希少種のレブンアツモリソウの可憐な白い花が咲くのも、エゾバフンウニ漁が解禁になるのも、この時期。

ご縁あって、その島の小学校に2度ほど茶道の授業をしに行ったことがあります。片道に列車とフェリーを乗り継いで丸一日かかる距離に、帰りも同じ時間をかけて移動することを考えると、北海道の広さを痛感。
平点前のデモンストレーションにはじまり、お辞儀の仕方、御菓子やお茶のいただき方、最後はお茶の点て合いをしてもらって、子供たちの足のしびれも限界に来たところで、授業は終わりました。

授業の後に、感想文を送ってもらいましたが、大半の児童は「緊張したけど、お茶がおいしかった」「足がしびれたが…」という感想が寄せられました。また、イラストも添えられていて、茶筅や茶杓、風炉釜や畳の縁まで写実的に書いており、子供の観察力の鋭さに非常に驚きました。また、給食のときのお箸や食器を取る所作が、お茶の授業で学んだ通りに実践している子もいて、食器の扱いが以前より丁寧になったという担任の先生からの後日談も添えられていました。

伝統文化は、生きていくための先人の知恵が伝統や型となって伝わっているものもあるのではと思います。その理由や知恵を改めて確認することも、よりよい日々を送るために必要なことだと感じます。

今年初めて開催される苫小牧でのこども茶道教室。
伝統文化に触れる機会が少ない今、意識的に思いを受け継ぐ機会を作ることが私達青年茶人に与えられた使命であるならば、未来を担う子供たちの貴重な機会のひとつになりますように。


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