No.233「啓蟄」
〜コラム 〜
No.233「啓蟄」
三月、長かった冬もようやく終わりを告げ、暦の上では春の訪れを迎える時節となりました。暖かな本州では花の便りが画面をにぎわし、薄着で春の行楽に身も心も躍らせる人々のSNSは実に楽しそうです。私の住む北海道南西部では雪はおおかた姿を消して、時折のぞく太陽が暖かく感じられてきました。
そうなってくると休みに入った子ども達は身体をもてあまし、「遊びに連れて行け」と親に催促し始めます。まさに冬眠していた生き物達が春を迎えて徐々に動き出す「啓蟄(けいちつ)」の如くです。
この時期、様々なことで春の訪れに歓びを感じます。
重いスノーシューズからスニーカーに履き替え、まだ肌寒い風に吹かれてほっぺたを赤くして、夢中で公園で遊び始めた子ども達の姿から春の訪れを感じ、雪に覆われていた北海道が少しずつ少しずつ動き出し始めたようなワクワク感をもらいました。
皆さんは今年、どんなことから春の訪れを感じられるのでしょうか。皆さんの春が心躍るような笑顔と楽しさに溢れるものでありますように。