No.63「もっと身近に」
〜 部長コラム 〜
部長コラムNo.63「もっと身近に」
「クラシックコンサート」と聞くとなんだか敷居の高いイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか?
盛装してセレブなマダムやムッシュが世界的に著名な演奏家の音楽に耳を傾けて、休憩中にはシャンパン片手に談笑・・なんて云う一コマもありがちです。
もちろん、そういう少し肩の張ったコンサートもあるのでしょうが、そんなコンサートばかりでもありません。
ご存知の方、行ったことのある方もいらっしゃるかと思いますが、札幌には野外ステージでしかも無料で聞けるクラシックコンサートがあるのです。
札幌の夏の風物詩、PMFのオープニングコンサート。
飲食禁止、なんてお堅いマナーはありません。就学前のやんちゃ盛りの子供ももちろんOK。
前方に多少のイス席はありますがほぼ満席です。芝生に座ってのんびり楽しめる服装で。
そんなゆるーい雰囲気のコンサートです。でも演奏は本格的です。
クラシックコンサートに興味はあるのだけど・・という方にはうってつけの機会ではないでしょうか。
さて、そんな気楽なコンサートでぼんやり音楽を聴いてきてふと思ったのは。
「茶道」もクラシックコンサートと同じで知らない人からしたら敷居の高いものなのではないでしょうか?茶道を知らない、けれどちょっぴり興味のある人を茶道会館で行われているお茶会にお誘いしても尻込みしてしまいます。
「そんな本格的なところで?」「だって、みんな着物で来ているのでしょ?」「作法がわからないから恥ずかしい」といわれてしまうのです。
確かに、その方たちのいうこともごもっとも。なんだか二の足踏む気持ちが分からなくはないのです。
この「なんとなく興味あるけど敷居が高く思えて外から様子を伺っているだけ」の方達が
一歩踏み込めるきっかけを作ることができれば青年部の会員増にもつながるのかも。
昨年行われた「こども茶道教室」のような体験型や、人の集まるところでお呈茶席を設けるとか・・・茶道をもっと身近に感じてもらえる機会を作っていく必要性を心なしに感じた夏の日の午後でした。