特集コラム「時分の花 ~45周年によせて~」
〜 コラム 〜
「時分の花 ~45周年によせて~」
今、手許に25周年・30周年・35周年・40周年の記念誌がある。
紐解くとその時代の思い出が甦る。
25周年、先輩達に連れられ参加した初めての周年行事。30周年、ブロック委員として右往左往しながらお手伝いをした周年行事。35周年、ブロック役員として貴重な経験をした周年行事。40周年、主催者として臨んだ周年行事。
その時代、その時代に合わせた時分の花を咲かせて来たのだろう。しかし全力で青年部活動に向き合っていた時は咲かせた花の色など見えなかった。目前の事に無我夢中だった。
卒業して初めて自分が咲かせて来た花の色は?と振返れるものだ。
果たして自分が仲間達と咲かせた花は???
自分には美しく見えても他人の見方は違ったりする。それで良いのだろう。人は千差万別、価値観も多種多彩である。万人が美しいと思うものは案外造花だったりする。
見る角度で違うのはその花が活きている証拠なのだ。
「自分の物差しで他人を計るのではなく他人の物差しで自分を計る」と組織運営は上手くいくものだ。
後輩達が45周年に向けて奮闘する姿を見て自分よりも美しく輝く花を咲かせていると嬉しくも羨ましくもある。がんばれ!と心の中で声援を送る。
それと同時に自分は「組織の長」として仲間達にどんな花を見せられたのか?
後輩達に居心地の良い場所を作り譲れたかな?と自問する。
仲間達と一心に取り組んだ活動はその世代の大切な絆になり勲章(時分の花)になる。
その絆と勲章は何人にも批判されるものでは無いし否定されることは許されないのである。
時には自己顕示欲が強い輩が居て困惑したこともあった。
私は決して「自分の花を美化するあまり後輩の花の色を見なくなる」先輩にはならないと心に固く誓っている。
私の理想の先輩像は「金は出すが口は出さない」である。そんな先輩になる為に打ち出の小槌を探している。(どこかに落ちていませんか?)
後輩達の活躍を見守りながら自庵で茶を喫する「まことの花」で居られるために日々研鑽と修練をしていこう。