No.143「新型コロナウイルスで初心に帰る」
〜コラム 〜
コラムNo.143「新型コロナウイルスで初心に帰る」
青年部活動をしていると年が明けると、とても忙しい。お役目を頂いていると行事の数だけ会議があり、さらに忙しい。2020年もいつもの様にお茶関係の予定でいっぱいになるはずだったのだが、今月は全く予定がない。新型コロナウイルスの影響だ。特に北海道は感染者が多く、この文章を作っている今は緊急事態宣言が出され、不要不急の外出を控えなくてはならない状況となっている。
私の所属する青年部では、3月に予定していた総会が中止となった。おそらく他の青年部も予定していた行事が中止や延期になっているのではないだろうか。今回は緊急事態宣言まで出ているので、中止と判断をするのはそう難しい事ではなかったが、実際に決断した時は迷い、不安になった。一年間については直接会員と顔を合わせて話し合いたかったからだ。
今回の事で感じたのは、会員とのコミュニケーションに丁寧さが欠けていたことである。部長になったばかりの時は、少しでもみんなの想いや意見を取り入れて、やりたい事を形にしていきたいと思っていた。それは今も思っているが、忙しいをいい事に後回しになっていた様な気がする。突然できた時間のお陰で初心を思い出すことができた。せっかくなので部長になった記念に購入したお茶碗でお薄を一服。茶碗の初々しい色と不出来な薄茶を見て、ここでもまだまだな自分に笑ってしまった。