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No.184「転機」

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〜コラム 〜

No.184 「転機」



私事ですが先日転職活動を行い、数年ぶりに履歴書を作成しました。履歴書の趣味欄には「茶道(裏千家、歴7年、青年部部長就任)」と堂々と記載させていただきました。茶道を習い始めて「もう」7年かと「まだまだ」7年かと思う気持ちが去来した次第です。通常であれば小学生が中学生にまでなる期間で、長く感じる方が多くいるかもしれません。一方で支部の先生方や諸先輩は私の人生よりも茶歴が長い方が多くいらっしゃいます。いったいいつになれば胸を張って茶道を習っていると言えるのか、さっぱりわからないなと感じました。それほどまでに茶道という道を修めることは長く険しい道なのでしょう。

さて、面接対策としては「茶道で何を得たか」という質問を想定しなければなりません。私の回答は「茶道を習い始めてまだ7年しか経っておらず、何かを得たという実感はありません。ただ、相手に対して礼儀を尽くし、常に感謝の気持ちを持つということを学んでいます。」との予定でした。残念ながら面接官からはそのような質問はありませんでしたが。しかし、人事の担当者の方には興味を持ってもらい、会話が弾んだことは素直にうれしかったものです。

転職活動が実り、春からは新しい人生が始まる予定です。出会いと別れが多くなる季節がもう少しで来ます。どんな人と出会っても、礼儀を尽くし常に感謝の気持ちを持ち、胸を張って茶道を学んでいるということを言える青年茶人を心がけていきたいと思います。