No.27 「茶筅に感謝を込めて
〜 部長リレーコラム 〜
No.27 「茶筅に感謝を込めて」
去る10月12日、茶筅供養の茶会が行われました。私たち青年部の会員も、微力ながら先生たちを助けるべく、お手伝いにうかがいました。当日は、風が強いながらも、まさに秋晴れという清々しいお天気で、多くの方々にお越しいただきました。
毎年、茶筅供養の会場となっている阿弥陀寺さんは、大変茶道に理解のあるお寺で、先代住職(この8月に他界されました。合掌)が長年支部長を務めてくださり、また現・住職も副支部長として、支部にご協力くださっています。
先代が支部長を務められていたとき、お寺の敷地内に茶筅塚を設置してくださいました。ですから毎年(悪天候や気温が低すぎるなどがなければ)、この茶筅塚の前で法要を行い、手を合わせます。
私は、茶筅供養の法要に参加するのがとても好きです。初めて出席したのは、もう10年以上も前のことですが、お経の中の「茶筅には作者もないが、これがなければ茶をたてることはできない」という一節を聞き、大変深く印象に残ったことを覚えています。確かに、茶筅は拝見に回したり、銘を付けたりすることもない消耗品ですが、茶筅を見立てるということはできません。法要に出席しながら、「茶道にとっては、本当にかけがえのない存在だな」と毎年改めて思わせてくれます。
今年も、しっかりと手を合わせ茶筅を供養しました。
普段はあまり口に出さないことですが、本当に茶筅に感謝しています。
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