No.192「灰形」
〜コラム 〜
No.192 「灰形」
今年初めて師匠から灰形を任された。
1つは先輩、1つは私。
遠山はもちろんのこと、二文字押切でさえ形になるかどうかの危ういレベルの私に
師匠は機会を与えてくれた。
事前に二文字押切を作ると宣言していたので、実際に作りに行ったときには眉風炉が用意されていた。
二文字押切を作るなら眉風炉、道安風炉は遠山だよ、と師匠。
遠山を完成させたことが一度もない。だけど、眉風炉で灰形を作ったこともない。
非常に困った。
二文字をとるか、道安風炉をとるか。。。
お昼ご飯を頂きながら悩んだ末に、道安風炉をとった。
初めて完成させることになる遠山を作ることにした。
作り始めて3時間。なんとか形にはなったが、少しいびつな遠山が完成した。
初めての割には上出来だよ、と師匠。
褒めてもらえたと思うことにしよう。
月に3回いびつな遠山と共に稽古をしている。
そして、こんな灰形で炭の稽古をされている社中の方に申し訳なさを感じる。
今から練習すれば来年にはもう少し上達するだろう。
来年は自分から灰形を作らせてほしいと師匠にお願いしようと思う。
来年こそはもう少しましな遠山を絶対に作るんだ!!