No.115「最後は笑顔で 子供さん達との茶道教室」
〜部長コラム 〜
コラムNo.115「最後は笑顔で 子供さん達との茶道教室」
私達の青年部では毎年、市内にある児童養護施設を訪問します。
そこで暮らすお子さんたちに茶道体験をしてもらうために。
内容はお辞儀の仕方にお茶とお菓子の頂き方。呈茶して実際にお茶を飲んでもらった後には茶筅振り体験です。
参加してくれるお子さんは小学校低学年から中学年くらいの小さいお子さんが多く、中には就学前の小さなお子さんも。
さて、普段小さなお子さんを相手にする機会がほとんどない私としては、ご挨拶するにしても、お茶の頂き方などを説明するにしても、どう説明すれば分かり易く伝わるのか、退屈せずに聞いてもらえるのか、毎年訪問しているにも関わらず、どうにも要領が掴めず内心ドキドキ。
こちらの緊張が伝わらないように、と気を付けるものの、どうにもお子さん達も緊張の面持ち。そんな私達を助けてくれる救世主が「本日のお菓子」これが出てくると場がやはり和みます。
教えられた通りにお菓子を頂いて、お茶を飲んで。中には初めて見るお抹茶に手が止まってしまうお子さんもいますが、ほとんどのお子さんは「美味しい」と全部飲んでくれます。
このころになると笑顔もこぼれて、最初の緊張はどこへやら。
そして、茶筅振りのレクチャーの時間になると、誰が先にやる、点てたお茶を誰が飲むと賑やかになってきます。
実際に振ってみるのが面白いようで一生懸命に茶筅を振ってくれます。
当然、私達が点てるようにはいかないのですが、自分が、お友達が点ててくれたお茶の方が美味しそうに飲んでいるのは気のせいではないはず。
最後は和気あいあいという雰囲気のなか記念写真を撮り、また来年も来ます、と約束をして終了です。
願わくば、参加してくれたお子さん達の幼い日の良い思い出となりますように。そして、この経験をきっかけに茶道を初めてくれるお子さんが一人でも多くいますように。