No.15 「茶道から得た出会い」
〜 部長リレーコラム 〜
No.15 「茶道から得た出会い」
私が今まで40数年歳を重ねてきて、一番に思うことは人との出会いが何よりもの財産であること。この世に生まれて数年で、茶道と出会い、そこから始まった出会いの話をしたいと思います。
まず一番初めに、私を悩ませたものは「お箸」でした。目の前に美味しそうなお菓子があるのに、上手く箸が使えず懐紙にたどり着く前に幾度も畳に落下。子供ながらに悲しかった思い出。次には、正座との戦い。足の感覚がないことも忘れ、幼さゆえ身軽に立てば茶室で大の字ダイブ。そんな、礼儀知らずの私を優しく見守って下さり、時には、厳しくお叱りを受け育てて頂いた先生、社中のお仲間。感謝しております。
成人してからは、地方で先輩の茶人との交流から、言葉のいらない思いやりを学びました。私が、あることで悩んでいた時、先輩は何も言わず何も聞かず、ただ私を[按摩]に連れて行ってくれ、一言「徳不孤」と。按摩は、全然痛くないのに号泣してしまい、按摩さんを心配させたことも。この時から、この先輩は私の憧れです。
私が、嫁ぐ時には茶道の師に頂いた色紙「和顔愛語」とても大切な言葉です。
今でも笑顔は、私を幸せな所へと連れていってくれるキーワードだと信じています。
こうして、親に頂いた健康な骨組みに茶道を通じて出会えた方たち、家族や友人に肉付けをしてもらい今の私がいます。本当にありがたく幸せな財産です。
今では、子供に箸の持ち方を指導している自分が、時々おかしく思えます。
もちろん、青年部でお知り合いになれた皆さんも大切な出会いです。ありがとうございます。(合掌)
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