No.04 「口切りといえば…」
〜 部長リレーコラム 〜
No.04 「口切りといえば…」
今月は、口切りの季節ですね。
数年前に青年部の全国大会で京都に行った折に、青年部数名と宇治で碾茶(てんちゃ)を石臼で挽く体験をしました。
碾茶(てんちゃ)とは?
柔らかい新芽を摘み取り、蒸気で蒸した後、乾燥させたあおのりのようなものでそれを石臼で挽くと抹茶になります。
薄茶一服ならすぐに挽けると、おしゃべりを楽しみながらゴロゴロと石臼を挽いておりましたが一向に終わりが見えず、最後は無言で挽いておりました。
挽きたてのお茶はざらざらしてるかと思いきや味はまろやかで、しっかりとしたクリーミーな泡がたちました。
同じ種類の碾茶(てんちゃ)を挽いているのに、挽く人が違うとなぜか味が微妙に違うのです。
茶筅を振っている人はみなベテランです(笑)
機械であっても石臼で抹茶を挽くのは一時間でわずか20~40gほどしか挽けないそうですよ。
口切りで葉茶壷の口を切り、茶壷で寝かされたその年の新茶を石臼で挽く音を聞きながら茶事をする…は夢のまた夢ですがそんな風情もいつか楽しんでみたいです♪
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