No.198「抹茶を身近に」
〜コラム 〜
No.198 「抹茶を身近に」
日本で抹茶を飲むというと何だかとても特別な、そして茶碗をまわしたりよくわからない作法が必要なのではと身構えてしまう人も多いのではないだろうか。我が家では美味しいお菓子があると、子どもの口から「お抹茶入れて〜」と声がかかる。息子にはジュースや牛乳を飲む感覚で抹茶もおやつのお供の選択肢に入っているようだ。小さな頃からこんな感じだったので息子にとって抹茶は敷居の低い飲み物である。
お茶屋さんのホームページでも抹茶の点て方を紹介しているが、我が家も15時のおやつやちょっと飲みたくなった時などは百円ショップの茶こしとスプーンで抹茶を直接茶碗に入れ、その後キッチンで沸かしたヤカンのお湯を入れて茶筅を振って飲んでいる。こうすると事前準備もいらず、飲みたいと思った時に他の飲み物を飲むのと変わらない感覚であっという間に抹茶を楽しむことができる。
抹茶はヘルシーな飲み物として今や海外ではとても人気だと聞く。日本でも抹茶を点てて飲む事がコーヒーを入れて飲む事くらい多くの人に広まってほしいなと感じる。そして点前をしていただく抹茶の美味しさを日々感じている私としては、もっと美味しくいただく方法があるよと茶道に興味を持ってもらえるとなお嬉しい。