No.11 「それぞれの春に…」
〜 部長リレーコラム 〜
No.11 「それぞれの春に…」
2月はオリンピックとともに過ぎていきました。光も気温もすっかり春めいて早くも3月です。
昨年の3月は爆弾低気圧からはじまり、天気予報や空模様をにらみながらやむなく行事を中止にするという経験をした青年部の方も多いのでは?自分たちの気持ちよりもお越し頂くお客様の安全を何より優先にさせなくてはならないことが雪と付き合う北国の茶道なのだと感じました。
先日、私たちの青年部は卒業茶会を行いました。今年度で卒業される先輩が転勤されることになり、小雪のちらつく中ではありましたが無事に開催できて一安心しました。次の日は猛吹雪になったので、会員の日頃の行いが良かったのだと思いました。
また、3月11日には東日本大震災から3年を迎えます。
北海道でも端に暮らす私たちは東北へ行こうにも陸がつながっていなく、フェリーに乗るにも遠く、何も役に立てない自分の無力さに心を痛めたことが今でも忘れられません。あまり報道されなくなった今、復興がどの程度進んでいるのか把握することはできませんが、毎日の生活の中で、あの日の心の痛みを忘れられないまま生きています。
そんな中、ソチオリンピックで活躍した羽生選手は、金メダルを獲った今を、復興のために何かを始める「スタート地点にしたい」と話しました。
震災にそれぞれの思いがあると思いますが、心を一つに、復興の祈りを込めて一碗を点てたいと思います。
それぞれの春にエールを送りながら、あらためて自分の出来る事を考える大切さを感じました。
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