No.131「青年部の備品」
〜コラム 〜
コラムNo.131「青年部の備品」
青年部の備品とは、歴代会員の歴史と思い出の詰まった唯一無二のお道具。
青年部では毎年、自分たちで主催してお茶会を開くところが多いと思います。先日、青年部のお茶会でこんなことがありました。
半東がお道具の説明をしている時、(そのお道具は過去に受贈されて青年部の備品となっていたものでした)お客様から「まぁ懐かしい!これはあれね、あの時の・・・」と声が漏れました。お客様は続けて「あの時はこんな事があって、青年部はこうだったのよ。いい思い出だわ」とその時のことをお話しして下さいました。
話を聞いて私はハッと気づかされました。
その時のお道具は青年部備品からお茶会の趣向に合うと思い使わせていただいたのですが、私はそのお道具に[ただ長く青年部の備品としてあるもの]という感覚しか持ち合わせていなかったのではということにです。
自分が青年部に入った時から有る備品というお道具は、それまで色々な経緯や歴史、思いのこもったお道具なんだ。そういう意味でのその物の大切さ、価値、そこを忘れてはいけない。そう気づかされました。
青年部の備品はもちろん青年部行事などで自由に使う事ができます。これからも色々な行事で使う事がでてくるでしょう。その中で私は、今後会員が入れ替わっていくと共に、青年部の備品の由来はしっかりと伝え引き継いでいかなければならないと強く感じました。
備品のお道具についての詳しい経緯は当時の会員しか分からないかもしれない、しかし、今ある青年部の宝とも言えるお道具をしっかり守っていき、前述のお茶会のようにある時ふとした事でそのお道具との思い出にでくわすことがあったなら、お道具も喜ぶと思いますし、私たちにとっても、良い思い出になるのではと思います。