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No.176 「コロナ禍の生活に思うこと」

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自粛生活も長期戦となり、もはや自粛生活が日常となってしまった今日この頃。先生がご高齢ということもあり、半年以上お稽古のない日々が続いています。

コロナ前は仕事に、青年部活動に、お稽古に、また、趣味の登山にとかなり忙しい生活を送っていた私にとって、大きな行事がなくなるのは意外と気持ちも楽に、日常生活をじっくりと味わえる時間だと感じていました。また、家にいる時間を利用してYoutuberデビューを果たし、総再生回数も24万回、チャンネル登録者数も2300人を超えるようになり、新しい事への挑戦もできて充実していると思っていました。・・・去年までは。

 今年に入ってまず感じたことは体力の低下です。人と喋らない、パソコンやスマホ相手の生活で階段すら辛く感じるようになりました。これではいけないと思い、密を避けながら近くの低山を登るもすぐに息が上がってしまう始末です。以前はトレーニングとして登っていた山だけにショックでした。
それからは体力作りのために夜中にランニングをしたり、家で簡単な筋トレをしたり。そして、先日、少しは回復したであろう体を引っさげ高山登山へと挑みました。

 密を避け、前泊は山の麓で車中泊。目指すは1883m北大雪の秀峰ニセイカウシュッペ山です。
登り始めてわずか1時間で脚には疲労が溜まってきます。何度も「以前の私だったら」という言葉が口から出てきました。一歩一歩、とにかく一歩一歩と登り進め、やっとの思いでたどり着いた景色に心が震えました。なんと美しいことか!こんなにも美しい景色を見たのは本当に久しぶりでした。

 下山して思うことがあります。自粛生活は楽だけど感動のない人生はつまらないということです。ちゃんとお茶をしていた頃、そこにはやはり感動がありました。今は早くコロナが収束し、皆と一緒にお茶を楽しみたいと願うばかりです。
※写真はニセイカウシュッペ山道から見たアンギラス(通称)です。
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