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No.60「五節句」

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五節句とは、季節の変わり目でその邪気を払い、無病息災を願う伝統的な年間行事です。
「節」には季節の変わり目という意味があり、1年が24の節になる陰暦では、節ごとに様々な行事・節句が行われていました。江戸時代になり、その中でも特に重要な5つの節句を式日(祝日)としたのが五節句「1月7日」「3月3日」「5月5日」「7月7日」「9月9日」の始まりです。
現在では、その由来とは関係なく、イベントとして過ごしているものも多いでしょう。
茶道の世界でもその行事にならって茶会を行ったり、お道具合わせをしたり、季節を感じたり。切っても切り離せないものです。
今の季節は「9月9日の重陽の節句」ですね。中国では、昔から奇数を縁起の良い「陽」の数とし、一番大きな陽数の「9」が重なる日、9月9日をめでたい日として「重陽の節句」としたといわれています。別名「菊の節句」ともいわれ、菊の花は不老長寿の薬草とされ、その菊の花が咲き誇るこの時期に、お酒に菊の花を浮かべた菊酒を飲み健康と長寿を願います。
コロナ禍で茶会を楽しむことができない毎日だからこそ、いつもよりちょっと意識しながら、季節を感じ無病息災を願いながら、おうち茶道を楽しんではいかがでしょう。
菊を愛でて、菊を模したお菓子にお抹茶を美味しくいただく。夜には菊を浮かべた日本酒で晩酌し、健康を願って秋の夜長を過ごしてはいかがでしょうか。

○1月7日 人日の節句(じんじつのせっく)・・七草の節句
七草粥を食べ、その一年の無病息災を願う。
邪気を払う植物・・・春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)
○3月3日 上巳の節句(じょうみのせっく)・・桃の節句
菱餅、ちらし寿司、桃酒を食べ、女の子の誕生を祝い健やかな成長を
願う。
邪気を払う植物・・・桃、母子草、蓮
○5月5日 端午の節句(たんごのせっく)・・・菖蒲の節句
柏餅、ちまきを食べ、男の子の誕生を願い健やかな成長を願う。
邪気を払う植物・・・菖蒲、蓮
○7月7日 七夕の節句(しちせきのせっく)・・七夕の節句
       素麺を食べ、詩歌、縫製、染織などの技術上達を願う。
       邪気を払う植物・・・瓜
○9月9日 重陽の節句(ちょうようのせっく)・菊の節句
       菊酒を飲み健康と長寿を願う。
       邪気を払う植物・・・菊
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(参考資料:子どもに伝えたい食育歳時記)
(画像:ぱくたそのサイト)