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No.8「利休遺偈(りきゅうゆいげ)」

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〜 連載 学び舎〜

No.8「利休遺偈(りきゅうゆいげ)」



利休遺偈をご存知ですか。
もしかしたら先生が年に一度、それが書かれたお軸を掛けてくれて、見ている人がいるかもしれません。
あるいは、許状引継ぎの折に掛かっているかもしれません。
それは利休さんの肖像と共に書かれているかもしれません。
そこにはこう書かれています
人生七十 力囲希咄 吾這寶剱 祖仏共殺
(じんせいしちじゅう りきいきとつ わがこのほうけん そぶつともにころす)
堤る我得具足の一太刀 今此時ぞ天に抛
(ひっさぐるわがえぐそくのひとつたち いまこのときぞてんになげうつ)

前半の四字四句からなる「偈」と後半の「辞世の歌」が利休さんが最後に残した言葉です。
解釈については色々な方が色々な解釈をされており、一概には言えませんが、書かれている文字を見ると「力」「剱」「殺」や「太刀」や「抛つ」など穏やかならざる字が並んでいます。

偈の二句目、力囲希咄とは「えい、やあ!」と云うような気合の掛け声の事だそうです。
殺生とは程遠い茶道の、そしてその当時、茶道のトップであった人の最後の言葉だからこそ、この激しい言葉達はいっそう強く浮き上がります。

どのような思いで利休さんはこれを詠んだのでしょうか。

私がはじめこの遺偈を読んだ時、偈の激しさに驚きを感じました。
また、辞世の歌には茶の湯を後世に繋いで欲しい思いがそこに込められているのではと思いました。

この時代の歴史的背景も興味深いものです。
皆さんもこの利休遺偈について調べてみてはいかかでしょうか。
日本の歴史と茶道の歴史がいっそう面白く感じられるかもしれません。

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