No.41「水屋のはたらき」
〜 連載 学び舎〜
No.41「水屋のはたらき」
お茶会をすると、いろいろな役割があります。
お点前、半東、お運び、水屋、受付、座配など、たくさんの人が一人のお点前の方を支えます。その中でも、水屋はお菓子を盛り、裏でお茶を点て、帰ってきた茶碗を洗い、次のお準備を行い、決して表にでることはありません。
しかし、たくさんのお客様に、「今日のお茶、美味しかったね。」と印象を与えるのは、水屋の働きが大きく関係しているのではないでしょうか。
お点前のかたのうごきにあわせて、タイミング良くお茶を差し上げる。何気ない事のようですが、茶席の中で主客が一体となることにリンクして、水屋も一体となって役目を果たせたとき、いいお茶席だったと、お客様に印象を残せるのではないかと思います。
それぞれが一つ一つの役割を果たし、お茶会を支えて行くことが出来るように、精進していけると、茶席の輝きがより増すのではないかと思います。