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No.45「懐紙について」

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〜 連載 学び舎〜

No.45「懐紙について」



 コロナの感染が拡大している中、様々な団体で催し物が中止になり、また外出自粛が必要な中、一刻も早く収まり、平穏無事な、これまでのような生活に戻ることを願っております。

 今回は、懐紙について、調べてみました。懐紙は、お菓子をいただく際に、載せる道具ですが、他にも、何かをこぼした際に拭くために使用するなど、いざというときに必要な存在です。そんな懐紙に由来や使用方法について、記載させていただきます。

 懐紙は、「懐にいれて携帯する紙」のことを言い、元来は和歌や俳句を書く紙を懐中に忍ばせていたことから懐紙と呼んでいたようです。そういう経緯があり、着物が普段着であった時代までは、現在のハンカチのような役割を担い、拭くための道具であり、またメモ帳のような役割を担い、メモのための道具として使用されていました。

 茶席では、懐紙は様々な方法で使用することができます。
・懐紙の男性と女性の違い
男性と女性で、懐紙の懐中方法が異なり、男性は懐紙が外から見えないように、女性は端が少しだけ見えるように懐中することが作法となっております。また、男性と女性で使用するサイズが異なり、男性のほうが女性の懐紙より一回り大きい懐紙を使用しています。また、女性用では柄の入った懐紙もあり、懐紙で季節感を楽しむことができます。

・お菓子をいただくとき
 懐紙の丸く折られている側を「わさ」と言い、そのわさを自分のほうに向けて置きます。お菓子を懐紙の上に載せたら、懐紙を持って、お菓子をいただきます。

・伝達するときに
 茶席では、最低限の持ち物しか持って入ることができません。そのため、何か起こり、伝えたいという際に、懐紙にメモをし、伝達するということが可能です。

以上のように、茶席での懐紙の使用方法は、歴史が培ってきた使用方法に似ております。それゆえ、懐紙を現代の日常生活に取り入れることも可能であり、ちょっとした楽しみが増えるのではないでしょうか?
参考
・ワゴコロ(https://wa-gokoro.jp/)
・MeLety(https://melety.com/)