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No.30「秋の行事について」

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〜 連載 学び舎〜

No.30「秋の行事について」



 秋と聞いて私が思い浮かべるのは、重陽の節句・お月見・新嘗祭の三つです。

~重陽の節句(菊の節句)~
 9月9日の重陽の節は、中国から伝わり、江戸時代に五節句の一つとなり庶民に広まりました。菊酒を飲み、菊の被綿(きせわた)に溜まった露で体を拭いて健康と長寿を願う日。各地で菊人形展が開催され、古くから桃の節句に飾った雛人形を虫干しを兼ねて飾る「後の雛」という風習もあります。
 数年前、お茶席で桃色に真っ白なきんとんを乗せた「被綿」というお菓子を初めていただき「きせわた」という物を知りました。その後、お客様に「菊酒」という物をお出しする機会があり調べてみると、重陽の節句がとても大切な行事であることがわかりました。北海道では、菊を愛でる菊花展が催されるくらなのが残念だなと思います。
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~お月見~ 中秋の名月(芋名月)・後の名月(栗名月)
 十五夜は旧暦の8月15日、秋は収穫の時期でもあり、月を愛でると共にその年の収穫物を供える風習が各地に残っています。芋名月と言われるのもそのせいです。
 十三夜は十五夜の一か月後、十五夜の次に綺麗な月が見られ「後の名月」とも呼ばれています。延喜19年、宇多法皇によって9月13日にも「観月の宴」が行われ、これが日本独自の「十三夜の月見」の始まりと言われています。昔は盛大に行われており、片方しか見ない事を「片見月」と呼び、縁起が悪いとされました。
 明治生まれの祖母は生前、節句やお祝いの日に混ぜご飯を作ってくれました。秋になると、黒くて小さい豆らしき物が入っていましたが、豆が苦手な私は渋々食べていました。今思うとあれは「むかご」、芋名月の時だったのかも?昔からの風習を代々伝えていく事・文化を伝える事が家庭でできたら素敵ですね。
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~新嘗祭~
 宮中祭祀の一つ「収穫祭」にあたるもので、11月23日に天皇が五穀の新穀を天神地祇に勧め、また自らもこれを食して、その年の収穫に感謝する。ニュースで、天皇陛下が稲を刈るお姿を見たことがあると思います。
 高校時代の学校長先生が、世界各国で見聞きした事、体験した事をよく話してくれました。伝統文化・世界情勢・戦争時代の事など内容は様々でしたが、二年生の時に「皇居奉仕」をさせていただくこともあり、秋になると「新嘗祭」についての話が定番でした。それまでに行う数々の儀式、その意味、昔から受け継がれてきた心も含め、忘れてはいけない行事であると思いました。