No.3「七種の蓋置」

〜 連載 学び舎〜
No.3「七種の蓋置」
蓋置は、釜の蓋を載せる器で、柄杓を引く時にも用います。
初めは台子皆具の一つとして、唐銅ででき、水指などと相似た意匠であったが、それが独立して個々に用いられるようになったそうです。
また釜の蓋の下に隠れるという意味から〝隠架〟とも称されていました。
今回は茶道具で代表的な蓋置…〝火舎〟〝一閑人〟〝三人形〟〝蟹〟〝栄螺〟〝五徳〟〝三つ葉〟の「七種の蓋置」を調べてみました。

格が最上位の蓋置。
必ず共蓋がついていて、これを裏返して
蓋や柄杓を置き、つめが奇数の時はひとつを前にして、偶数の時は2つを前にして飾ります。

爪状になっているもので、格が二番目に高い
蓋置。一般に風炉や炉に五徳を使っていない時に用いるのがよいとされます。
建水には輪を上にして1本つめを向うにし、
棚に飾る時は打ち返し、つめを上に、1本つめを向う正面にします。

建水を持った時に人形と亭主が向かい合うように建水の中に仕込み、取り出す時には左手の
ひらで人形の頭が火の方にむくように右手で横倒しにして手なりに置きます。

柄杓をひく時は正面の人形の頭に柄杓の柄がつくように置きます。

建水には蓋をのせる側(口を開いている側)を上にして横向き、とがった頭を火の方に向くように仕込む。(炉はとがりが左、風炉はとがりが右なので、要注意!)
飾る時は打ち返して口を下にし、とがりを火付けに向くように置きます。

建水には小さい方の葉をした、1枚を正面にして仕込みます。棚には打ち返して大葉を下にし、2枚を前にして飾ります。

建水には頭を点前に仕込み、取り出して頭を柄杓をひく方向に手なりに置きます。