No.48「弟子七人衆」
〜 連載 学び舎〜
No.48「弟子七人衆」
弟子七人衆とは?と思った方でも利休七哲と聞くとピンとくるのではないでしょうか。
宗旦の三男である宗左(表千家四代)によって書かれた、宗旦から聞いた茶の湯に関することをまとめた『江岑夏書』によると「利休の弟子七人衆というのは一番蒲生飛騨守(氏郷)殿 五番瀬田掃部殿 三番細川越中殿、三斎の事 二番高山右近殿、南坊の事 六番牧村兵殿 七番古田織部殿 四番芝山監物殿 です。このうち織部の茶が一番よくないのですが、後には惣和尚(宗匠・名人)になられました。この七人は武将として優れた人たちです。」(現代語でさらりと読む茶の古典茶話指月集・江岑夏書 谷端昭夫)と書かれています。
信長・秀吉に仕えた蒲生氏郷や牧村兵部。茶杓の「掃部形」の名を残した瀬田掃部に、愛用の「芝山形手水鉢」に名が残る芝山監物。キリシタン大名の細川三斎、高山右近。秀吉に仕え利休にも近親で、後に徳川秀忠の茶道師範になり茶湯の名人と呼ばれた古田織部。
さらっと書いただけでも、もう少し勉強してみたくなる七人。不本意ではあるけれど、もうしばらくゆったりとした時間を過ごせそうな様子ですので、これを機に南方禄や山上宗二記など茶の湯の古典を読んでみるのはいかがでしょうか。