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札幌第一青年部 天使の園訪問
d1T001.jpg さわやかな秋晴れの10月19日、札幌第一青年部は北広島市にある聖母会児童養護施設「天使の園」を訪問いたしました。長年続くこの行事ですが、今年は23名の青年部員、園生58名と先生9名が参加し、わずかな時間ではありますが日本文化に触れるひと時をすごしました。
 拍手でお互いを迎え和やかな空気のなか始まりました。初めに会員がモデルとなり、真・行・草のお辞儀を説明しました。座位と立位でのお辞儀を園生皆で行い、小さな子供たちも少し緊張しながら真剣に取り組んでいる姿が見られました。
 続いて茶箱点前のデモンストレーションをいたしました。昨年までは、野点傘を用い平点前や盆略点を行っておりましたが、今年は前週札幌の藤女子大学で使用していた飾り付けを拝借し、ホワイトボードや窓を工夫して体育館を少しだけ和の空間を感じられるよう設え「和敬点」といたしました。d1T002.jpg
 今年は園生2名が正客次客をつとめ、かわいらしいお客振りを見せてくれました。小さな振出から金平糖をいただくのは少し難しかったようですが、懐紙を折り上手にいただいていました。周りで見ている子ども達は、小さな箱から出てくるさまざまなお道具に目を輝かせ、見えやすい場所を探しながら興味深く見入っておりました。
 その後のマナー教室では5つの班に分かれ、園生がお客様となりお辞儀とお菓子の取り回しを練習し、会員が点てたお茶を召しがっていただきました。d1T003.jpg
 体験の時間では各班を二つの組に分け、全員がお茶を点てることと、いただくこと両方を体験できるようにしました。お友達においしいお茶を点てたいと頑張って茶筅を振っている姿や、苦くてなかなかお茶が進まない園生が、お友達の点てたお茶を残すまいと一生懸命飲んでいる姿が微笑ましくとても印象的でした。 
 落ち葉の舞う玄関先で一年前のことを覚えていて話しかけてくれる園生もおりました。また、お点前に真剣に見入っている瞳や、一生懸命茶筅を振っている姿に、年に一度お茶に触れる機会を楽しみにしてくれる様子が感じられ、幸せなふれあいをいただいた一日となりました。

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