━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
帯広青年部 和菓子作り体験
令和6年3月9日(土)、柳月スイートピアガーデン菓子工房にて会員研修を行いました。
今回の和菓子作り体験は、梅と桜の練り切りと桜餅の3種を各2つ作らせていただきました。講師の先生のデモンストレーションの後、3名ずつのグループに分かれ、それぞれのテーブルで作りました。必要な道具を人数分用意していただいたおかげで、皆が一斉に同じ作業をすることができました。
「梅」は、まず白い生地を薄くのばしたものでピンク色の丸い生地を包み、また薄くのばし、餡を包み丸めます。それを茶巾で包み、丸の下の部分を指で斜めにひねり、へこませ、黄色い餡を裏ごし器に押し当てて細かくしたものをしべに見立ててのせます。花びらの部分は、スプーンの縁を使い3か所に切り込みを入れ、形づけました。指でつまんで花びらを作り、また三角棒や菓子切りを使い形を整えていきます。中央に小さい球型の黄色の生地をのせ、完成です。
「桜餅」は苺を餡で包み、更に道明寺粉で包んだものを桜の葉で巻きました。蒸された道明寺粉を伸ばす時にどんなに手を湿らせても道明寺粉がくっついてしまうので皆苦労したようですが、時間内で完成させることができ、楽しい研修となりました。
同じ材料や道具を使い、先生の丁寧なわかりやすいご指導の下で作っても、お手本通り作るのが大変難しく、それぞれの感性が生かされた個性的なお菓子が出来上がりました。それぞれ可愛らしく、食べるのが惜しいほどでしたが、大変美味しくいただきながら和菓子の奥の深さに思いをはせました。
普段のお稽古や、お茶会でいただいているお菓子を思い出しますと、同じ形のお菓子を手作業で大量に作ることや、同じ材料を使っても色やその配分、形を変えることで季節や風物詩を無限に表すことができるのは職人の皆様の技術力と発想の豊かさのおかげだと思うと、次回お菓子をいただくときにはもっと感謝の心をもって味わおうと思っています。このような貴重な経験をさせていただいたことで、会員同士の結束がより深まったように思います。