札幌第一青年部 青年部茶会
平成29 年10 月22 日(日)、お天気にも恵まれ大変美しい紅葉が秋の空を彩る中、北海道茶道会館にて札幌第一青年部茶会が行われました。今年は40 名の青年部会員が参加し、195名のお客様にお越しいただきました。今回は「道」をテーマに、1 階嘉祥軒では「星しるべ」を趣向に濃茶席を、3 階では「旅」の趣向で薄茶席を行いました。
【受付・待合】
待合の床には、橋本紹尚筆「心静茶味香(こころしずかにしてちゃみかんばし)」の短冊を飾りました。また、青年部発足50周年という事で札幌第一青年部が発行する機関紙「北翔」を平成5 年の創刊から平成29 年の現在までを掲示した展示室を設けました。ご覧いただいた沢山の方々に楽しんでいただけたようで、写真に写っている顔ぶれや記事を見て思い出を懐かしそうに語りあう様子も見受けられました。
【濃 茶 席】
1 階濃茶席では、「星しるべ」の趣向でお客様へ濃茶を差し上げました。今までの道を築いてくださった諸先輩方に感謝して、「その姿を指針とし、また星に向かって歩を進めるように私たちも歩んでいきます」という思いを込めました。
床には、鵬雲斎大宗匠筆「歩々是道場」のお軸を掛け、龍耳六角口の花入に浜菊と紅葉した金水引を入れました。香合は、北斗七星と北極星が描かれている錫彩を用いました。茶入は青年部の道を照らす灯りと見立て古瀬戸写のローソク手、茶杓は鵬雲斎大宗匠作の「手を取り合って」を使わせていただきました。お茶は鵬雲斎大宗匠御好の「星友の昔」、お菓子は大地を表す大納言羊羹の上に夜空を表した薄紫色のそぼろを重ね、北極星を意味する金箔をあしらい、趣向と同じ
く銘も「星しるべ」としました。
席中では、お客様から待合の展示が懐かしく楽しい思い出が蘇ったことや、趣向に沿ったお道具が素敵ですねと声をかけられたのは何より嬉しく、親先生や先輩方に、日頃の感謝の気持ちが少しでも届いていたら幸いです。
【薄 茶 席】
薄茶席は「旅」を趣向に、3階ロビーの一角に落ち葉を散らし、茶屋仕立ての誂えをしてお客様をお迎えしました。床は盛永宗興老師筆「関 南北東西活路通」を掛け、花入は「旅枕」を用いました。青年部50周年を祝して棚は淡々斎好「寿棚」、棗は「結び松葉蒔絵大棗」を使用しました。水指は景徳鎮「近江八景」、蓋置は「飾り馬」、茶碗は「朝日焼」「蔦」で旅の景色と季節を表し、茶杓は銘「あゆみ」で青年部会員手作りです。
西村宗友幹事長からは、「青年部でお道具を揃えるのは大変ですが、一生懸命な姿を見せることはとても大事なことですよ」と今回の道具組について皆で悩んだことに励ましのお言葉をいただきました。そして、干菓子は旅の守り神である「道祖神」と会員手作りの雲平「銀杏・紅葉」を用意し、「美味しかったです」というお言葉と笑顔をお客様からいただくことができました。仲間と一から茶会を作り上げることは、意義深い貴重な体験です。これからも青年部は、先
輩や親先生皆様とのご縁を大切に茶道の道を歩んで参りたいと思います。
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平成29 年10 月22 日(日)、お天気にも恵まれ大変美しい紅葉が秋の空を彩る中、北海道茶道会館にて札幌第一青年部茶会が行われました。今年は40 名の青年部会員が参加し、195名のお客様にお越しいただきました。今回は「道」をテーマに、1 階嘉祥軒では「星しるべ」を趣向に濃茶席を、3 階では「旅」の趣向で薄茶席を行いました。
【受付・待合】
待合の床には、橋本紹尚筆「心静茶味香(こころしずかにしてちゃみかんばし)」の短冊を飾りました。また、青年部発足50周年という事で札幌第一青年部が発行する機関紙「北翔」を平成5 年の創刊から平成29 年の現在までを掲示した展示室を設けました。ご覧いただいた沢山の方々に楽しんでいただけたようで、写真に写っている顔ぶれや記事を見て思い出を懐かしそうに語りあう様子も見受けられました。
【濃 茶 席】
1 階濃茶席では、「星しるべ」の趣向でお客様へ濃茶を差し上げました。今までの道を築いてくださった諸先輩方に感謝して、「その姿を指針とし、また星に向かって歩を進めるように私たちも歩んでいきます」という思いを込めました。
床には、鵬雲斎大宗匠筆「歩々是道場」のお軸を掛け、龍耳六角口の花入に浜菊と紅葉した金水引を入れました。香合は、北斗七星と北極星が描かれている錫彩を用いました。茶入は青年部の道を照らす灯りと見立て古瀬戸写のローソク手、茶杓は鵬雲斎大宗匠作の「手を取り合って」を使わせていただきました。お茶は鵬雲斎大宗匠御好の「星友の昔」、お菓子は大地を表す大納言羊羹の上に夜空を表した薄紫色のそぼろを重ね、北極星を意味する金箔をあしらい、趣向と同じ
く銘も「星しるべ」としました。
席中では、お客様から待合の展示が懐かしく楽しい思い出が蘇ったことや、趣向に沿ったお道具が素敵ですねと声をかけられたのは何より嬉しく、親先生や先輩方に、日頃の感謝の気持ちが少しでも届いていたら幸いです。
【薄 茶 席】
薄茶席は「旅」を趣向に、3階ロビーの一角に落ち葉を散らし、茶屋仕立ての誂えをしてお客様をお迎えしました。床は盛永宗興老師筆「関 南北東西活路通」を掛け、花入は「旅枕」を用いました。青年部50周年を祝して棚は淡々斎好「寿棚」、棗は「結び松葉蒔絵大棗」を使用しました。水指は景徳鎮「近江八景」、蓋置は「飾り馬」、茶碗は「朝日焼」「蔦」で旅の景色と季節を表し、茶杓は銘「あゆみ」で青年部会員手作りです。
西村宗友幹事長からは、「青年部でお道具を揃えるのは大変ですが、一生懸命な姿を見せることはとても大事なことですよ」と今回の道具組について皆で悩んだことに励ましのお言葉をいただきました。そして、干菓子は旅の守り神である「道祖神」と会員手作りの雲平「銀杏・紅葉」を用意し、「美味しかったです」というお言葉と笑顔をお客様からいただくことができました。仲間と一から茶会を作り上げることは、意義深い貴重な体験です。これからも青年部は、先
輩や親先生皆様とのご縁を大切に茶道の道を歩んで参りたいと思います。
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