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第44回裏千家淡交会青年部 北海道ブロック研修会

第44回裏千家淡交会青年部 北海道ブロック研修会


平成27年5月30日(土)、京王プラザホテル札幌にて北海道ブロック研修会が開催されました。

この日の札幌はやや肌寒かったものの、晴れ間が広がる天気に恵まれました。総本部をはじめ、青年部全国委員会、北海道ブロックのご来賓の皆さまのほか、全道各地の先生、青年部会員約220人が参加しました。今回の研修会では札幌第一青年部が主管です。この大役に私たちは呈茶席をはじめ、懇親会でのおもてなしやスタンツ披露とお客様をお迎えするため奮闘しました。
呈茶席​ 

開会式に先立ち、2階ローズにて呈茶席(立礼席)を設けました。道内各地からお越しになるご来賓や各支部先生、青年部の方々をどのようにもてなしたらよいか考えた末、近年注目が集まっている「札幌の色」に注目。春から夏に向かう季節感と合わせ、テーマを「彩(いろどり)」としました。

image会場では、野点傘に憺泉斎筆の『雪月花』を掛け、季節の花である敦盛草とベニサンゴを入れて、お客さまをお迎えしました。道具はテーマに添って、淡々斎作の茶杓『銘:五月晴』、棗は扇面蒔絵大棗(一恵造)、富士釜、四季草花絵の手桶水指。さらに先日、札幌芸術の森で催された「森の茶会」にて出品されていた白磁水氷文の建水(北川智浩造)を用いました。

数茶碗には、全道17青年部が一つにまとまるようにと願いを込めて、ライラック色の花を17輪あしらったお茶碗をお出ししました。昨年から制作の準備を進めてきた茶碗で、茶席に彩を添えました。

お菓子は、当日研修会の講師をお願いした縁もあり、老松製の羽二重餅(銘「彩光」)をお出ししました。これは黄、紫、緑の三色のあんを、白い羽二重餅で包み金粉をあしらったもので、割った際の色合いが目にも鮮やかでした。

お茶は坐忘斎御家元お好みの「青仁の白」(福寿園)を使用。この日の早朝、南区豊滝から汲んできた「龍神の水」を使ってお出ししました。これは羊蹄山から伸びる「龍脈」上に沸く名水で、開運のご利益もあるとされています。半東の西村宗友幹事長からご紹介いただきますと、お客様からは歓声が上がりました。 

研修

開会式の後、研修Ⅰ、研修Ⅱが行われました。研修Ⅰでは、淡交会総本部主査である橋本一郎様より総本部報告がありました。次に青年部全国委員長の小川愛一郎様より全国委員会助言、続いてブロック役員からのホームページ説明と2月に行われた役員研修会報告で研修Ⅰが終了しました。研修Ⅱでは、京都老舗和菓子店「老松」の主人である太田達様による講演が行われました。演題は「茶席の菓子を考える−天文茶会記より−」で、茶会記に書かれた食べ物や菓子を読み解くことで当時の茶席風景や趣向を想像し、現代との違いや時代背景を知るというものでした。茶会記に書かれた文字だけで様々なものが読み取れるなど大変興味深いお話でした。
懇親会

懇親会会場の入口でISHIYAのキャンディーをお渡しし、御席には会員手作りの「叶結びの蝶々」を置き、皆様をお迎えしました。

札幌第一支部森副支部長の御挨拶、老松主人太田様による乾杯のご発声を頂戴し、懇親会が始まりました。札幌第一青年部のスタンツでは、劇団四季キャッツを脚色した踊りを披露。会場が和やかな雰囲気に包まれました。続いて来年主管の函館青年部のスタンツは、迫力ある映像とイカール星人の登場に驚きの連続、と同時に来年への期待に胸が膨らみました。

余興のくじ引きでは、景品の老松の御菓子に加え太田様からも出品して頂き、盛況の様子でした。デザートにさっぽろスイーツ2014グランプリの「チーズワイナリー」を召上って頂いた後、高玉副ブロック長の挨拶でお開きとなりました。

スタンツ

懇親会では第一青年部による歓迎のスタンツが行われました。札幌に拠点を置く劇団四季のCatsをモチーフに、耳としっぽ、ひげマスクを付けて猫に扮装し、Catsの音楽に合わせて踊りました。

image46名の第一青年部会員と、幹事長、副幹事長先生にも参加いただき盛り上がりました。ステージとその左右にもズラリと並び、猫のしっぽをクルクル回してニャっと丸い手でボーズを決めます。可愛い仕草に、参加者も皆笑顔で手拍子を打ち応援していただけました。曲の間に、部長と西村幹事長より今回ご参加いただいた皆様へお礼の挨拶があり、歓迎と感謝をスタンツで伝えることが出来ました。ダンスも好評をいただき、猫のしっぽはどう付けているのか、何で出来ているかなど、興味を持たれる方もおりました。Catsで第一青年部の勢いをアピールでき大成功でした。
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