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札幌第一青年部 「北海道開拓の村」市民呈茶

d1k1s.jpg 本年6月1日(日)、北海道開拓の村において、あかしあ委員会が担当し、呈茶をさせていただきました。
 会場には、例年どおり1886年(明治19)頃に設計・施工された、旧武井商店酒造の建物をお借りして、青年部会員32名が参加し、野点を行いました。当日は、野点にふさわしいとてもお天気に恵まれたお茶席となりました。親子連れの姿が多く、賑やかな声も聞こえてまいりました。
 御園棚を用いた立礼席は、例年とは棚の置く場所を変えて外の景色との調和も楽しんでいただきました。茶道を知らないお客様にもわかりやすくお点前や道具の説明をいたしました。説明があると、とても分かりやすくて良いですとの感想もいただきました。
 野点傘に「喫茶去」の短冊を掛け、鯛釣草と敦盛草を入れました。上野焼の緑が鮮やかな水指には水辺の鳥、棗には兎が描かれ、蓋置は三馬蹄を用いました。お茶杓は、会員の手作りで銘を「竹馬」といたしました。喫架のお客様には過去の行事で作成した銘々皿でお菓子をお出ししました。お菓子はハスカップ餡入りのお饅頭をお出ししたところ、とても喜んでいただくことができました。また色鮮やかなお茶碗を興味深く拝見されているお客様もいらっしゃいました。
d1k2s.jpg お客様自身にお茶を点てていただく体験コーナーも設置し、ご自身で点てたお茶と会員が点てたお茶を飲み比べているお客様もおり、会員が点てたお茶がとてもおいしいと好評をいただきました。体験コーナーではたくさんの家族連れのお客様がいらっしゃいました。小さなお子様は慣れない正座も一生懸命してくれ、とても微笑ましかったです。お子様だけではなかなかお茶が点てられず、お父さん、お母さんと協力して一碗を点ておいしそうにお茶を召し上がっておられました。体験コーナーの後に立礼席を勧めるとおいしいお茶がまだ飲めるなら飲みたいとおっしゃってくださり、喜んで立礼席に向かわれるお客様が多数いらっしゃいました。当日は呈茶、体験コーナー共にお客様が途切れることなく、賑やかな声が常時聞こえて、お客様の喜ぶ姿もたくさん見られました。
 今回、学生会員の沢山の参加があり、会員の楽しそうな笑顔もたくさん見られる呈茶となりました。
 遠方にも関わらず、多くの先生、先輩に足を運んでいただきましたことに御礼申し上げます。また北海道開拓の村の皆様には今年も歴史的な建築物をお借りして、市民の皆様に呈茶をさせていただき感謝申し上げます。

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