札幌第一青年部 平成26年茶会
5月4日(日)、桜が満開に咲き誇る中、北海道茶道会館にて札幌第一青年部茶会が行われました。ゴールデンウィーク中でしたが、新入会員8名を含む青年部会員50名が参加し、164名のお客様にお越しいただきました。
「みどり」をテーマに、1階嘉祥軒では「新緑」を趣向に薄茶席を、2階では「端午の節句」を趣向に立礼席を行いました。
受付・待合
床には総見院山岸久祐筆「心静長年楽」の短冊をかけました。テーマの「みどり」に合わせ、待合には観葉植物を置き、森林浴気分を楽しんでいただけるよう小鳥の囀りのBGMを流したのが初めての試みでした。また、PR席では屏風に全国大会にエントリーした際の資料を展示し、ブロック研修会のお知らせをしました。
いずれもご好評頂き、学生からは「活動の様子がわかり、待合が参考になりました。」とのお言葉をいただきました。
嘉祥軒 薄茶席
床には坐忘斎御家元筆「翠竹清」のお軸を掛け、紫交趾花入には大花延齢草を入れました。淡々斎御好みの「溜精棚」には、竹絵の水指、棗は遠山蒔絵、蓋置は子供の日にちなみ、竹林で子供たちが仲良く遊んでいる情景を感じさせる三閑人を使い、五月のさわやかな新緑をイメージし、薄茶一服を差し上げました。
お茶は鵬雲斎大宗匠御好みの「明昔(さやかのむかし)」。お菓子は柏餅で、銘を「若葉」といたしました。柏の葉は新しい芽が出ないと古い葉が落ちないことから、「青年部の後継者が途絶えない」という思いを託しました。北海道の初夏を感じていただきながら、終始なごやかなお席となりました。
炉から風炉へと移行後間もなくの時期だったため、点前を担当する会員は緊張感の中本番に臨みました。新入会員にとっては初めての茶会となりましたが、すぐに仲良くなり、先輩会員と一緒にお客様のおもてなしをする中で、実体験を通して学ぶ機会となりました。
互いに声を掛け合いながら、一人ひとりが責任を持って自分の仕事を担当し、お茶を通して良い交流をすることができました。
2階 立礼席
端午の節句の前日ということで合戦や勝負を意識した立礼席にいたしました。お点前、お運びは男性会員が先頭に出て、その後に新入会員が続き、お客様に端午の節句を味わっていただきました。
さわやかな風が吹く季節を感じていただけるよう高桐院松永剛山筆「薫風自南来」を床に掛け、秋田杉の手桶に菖蒲を入れました。薄器は兜蒔絵大棗、火入は勝ち虫と異名を持つ蜻蛉絵、花寄せ屏風に研修行事で作成した家紋の扇子を設えました。また、騎馬の若武者をイメージして水指に市松紋灰釉、蓋置に唐銅の「蹄鉄」を使わせていただきました。
会員手作りの干菓子入れ「登鯉」と干菓子はお客様に特に喜んでいただきました。ナプキンと懐紙で鯉を形作り、愛らしい目で表情豊かに仕上げました。干菓子は吹流しの色を5色にすることと色が強くなりすぎないよう何度も試作を重ねてできたものでした。お運びのときに皆様の歓声が水屋に届き、手作りしたことで一層嬉しく思いました。外国からのお客様にも大変喜んでいただけたと伺い、短い時間ではありましたがお茶を通じて日本の年中行事の一つを堪能していただけたものと思います。
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5月4日(日)、桜が満開に咲き誇る中、北海道茶道会館にて札幌第一青年部茶会が行われました。ゴールデンウィーク中でしたが、新入会員8名を含む青年部会員50名が参加し、164名のお客様にお越しいただきました。
「みどり」をテーマに、1階嘉祥軒では「新緑」を趣向に薄茶席を、2階では「端午の節句」を趣向に立礼席を行いました。
受付・待合
床には総見院山岸久祐筆「心静長年楽」の短冊をかけました。テーマの「みどり」に合わせ、待合には観葉植物を置き、森林浴気分を楽しんでいただけるよう小鳥の囀りのBGMを流したのが初めての試みでした。また、PR席では屏風に全国大会にエントリーした際の資料を展示し、ブロック研修会のお知らせをしました。
いずれもご好評頂き、学生からは「活動の様子がわかり、待合が参考になりました。」とのお言葉をいただきました。
嘉祥軒 薄茶席
床には坐忘斎御家元筆「翠竹清」のお軸を掛け、紫交趾花入には大花延齢草を入れました。淡々斎御好みの「溜精棚」には、竹絵の水指、棗は遠山蒔絵、蓋置は子供の日にちなみ、竹林で子供たちが仲良く遊んでいる情景を感じさせる三閑人を使い、五月のさわやかな新緑をイメージし、薄茶一服を差し上げました。
お茶は鵬雲斎大宗匠御好みの「明昔(さやかのむかし)」。お菓子は柏餅で、銘を「若葉」といたしました。柏の葉は新しい芽が出ないと古い葉が落ちないことから、「青年部の後継者が途絶えない」という思いを託しました。北海道の初夏を感じていただきながら、終始なごやかなお席となりました。
炉から風炉へと移行後間もなくの時期だったため、点前を担当する会員は緊張感の中本番に臨みました。新入会員にとっては初めての茶会となりましたが、すぐに仲良くなり、先輩会員と一緒にお客様のおもてなしをする中で、実体験を通して学ぶ機会となりました。
互いに声を掛け合いながら、一人ひとりが責任を持って自分の仕事を担当し、お茶を通して良い交流をすることができました。
2階 立礼席
端午の節句の前日ということで合戦や勝負を意識した立礼席にいたしました。お点前、お運びは男性会員が先頭に出て、その後に新入会員が続き、お客様に端午の節句を味わっていただきました。
さわやかな風が吹く季節を感じていただけるよう高桐院松永剛山筆「薫風自南来」を床に掛け、秋田杉の手桶に菖蒲を入れました。薄器は兜蒔絵大棗、火入は勝ち虫と異名を持つ蜻蛉絵、花寄せ屏風に研修行事で作成した家紋の扇子を設えました。また、騎馬の若武者をイメージして水指に市松紋灰釉、蓋置に唐銅の「蹄鉄」を使わせていただきました。
会員手作りの干菓子入れ「登鯉」と干菓子はお客様に特に喜んでいただきました。ナプキンと懐紙で鯉を形作り、愛らしい目で表情豊かに仕上げました。干菓子は吹流しの色を5色にすることと色が強くなりすぎないよう何度も試作を重ねてできたものでした。お運びのときに皆様の歓声が水屋に届き、手作りしたことで一層嬉しく思いました。外国からのお客様にも大変喜んでいただけたと伺い、短い時間ではありましたがお茶を通じて日本の年中行事の一つを堪能していただけたものと思います。
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