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「卒業のつどい」

札幌第一青年部 卒業のつどい

 12月9日(日)、北海道茶道会館3階大広間にて「卒業のつどい」を行いました。昨年、卒業を迎えられた3名を含む青年部会員32名が参加しました。画像1
 踏石・蹲踞など工夫を凝らした露地の先の待合には、年間テーマ「学ぶ 育む つなげる」を意識した1年の行事を振り返ったパネルが展示され、皆思い出話に花を咲かせている様子でした。お茶席は濃茶席を現会員、薄茶席は卒業生によって行われ、持ち寄ったお道具を共有し、ひとつの茶会を作り上げようという思いを感じさせるものとなりました。
 現会員による濃茶席では、先輩達から受け継いだものを今後の青年部活動へとつなげ、これまでの感謝を込めて濃茶を差し上げました。床は卒業生に設えていただき、お軸はこれからも日々徳を積んで欲しいとの思いから芳賀老師筆「徳樹」、香合は福が舞い込むようにと福良雀を用いるなど卒業生の願いが込められておりました。茶入は瀬戸肩衝くびれ、茶杓は会員手作り「つなぐ」を使い、お菓子は雪の粒が舞う姿を表した松風製「雪樹」としました。画像2
 卒業生による薄茶席のテーマは「旅立ち」。棚は一閑塗高麗卓の表朔、蓋置は卒業の50歳を祝い、思い出を皆で語り絆を紡いでいこうという思いから五角形の糸巻を用いました。お菓子は、卒業生の干支にちなみ三猿の煎餅と千代結の飴が乗せられていました。サンタに扮装した卒業生が登場し、会員からは歓声が沸き起こり賑やかで楽しいお席になりました。
 茶会後は、会場を移動して卒業のつどい。食事で和みながら卒業生にちなんだクイズ大会が行われ、当時の思い出と共にお話をうかがい、懐かしむ声や笑いが絶えない楽しい時間でした。最後に卒業生から、「青年部でしか得られないものがあり、学びながら楽しく活動を続けて欲しい。」「お茶を通しての友情の大切さを学び、一人ひとりが少しずつ頑張って青年部活動に取り組んで欲しいです。お稽古が出来る有難さを大切に。」重みのあるお言葉をいただきました。先輩たちの経験や大切な教えから学んだことを今後の活動に活かせるよう、会員一同しっかりと胸に刻み込むことが出来ました。画像3

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2019年03月11日