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札幌第一青年部「天使の園訪問」

札幌第一青年部「天使の園訪問」


三位一体小雪がちらつく10 月30 日(日)、札幌第一青年部は北広島市にある聖母会児童養護施設「天使の園」を会員24 名で訪問いたしました。訪問を始めてから30 回目となる今年は、幼児、小中学生、引率者合わせ約50 名と多くの方が行事に参加してくださいました。

体育館の中央に設営したホワイトボードと机をお床に見立て、小林太玄老師筆「時雨洗紅葉」の短冊を掛け、花入にはオレンジ色のジャック・オ・ランタンバケツを使用し、黄色く色づいた照り葉と花を入れ、カボチャなどでハロウィン一色の飾りつけをしました。お菓子もハロウィンにちなんだもので揃えました。

最初にデモンストレーションとして、更好棚を使った薄茶点前を子供にも分かりやすくナレーション付きで披露いたしました。会員が正客となり、次客、三客は園生が参加し、一緒にお床の拝見を行ってから席入りしていただきました。園生がお客をしていることもあり、子供達はお点前の様子を真剣に行儀よく見ていました。

点前その後、「真・行・草」三種類のお辞儀の違いや使う場面を説明しながら、3 名の会員が角度の違いを分かりやすく実演し、子供たちと一緒にお辞儀の練習を行いました。そしてようやく子供たちが楽しみにしている青年部によるお呈茶です。今回用意した主菓子が少し柔らかかった事もあり、子供達は菓子鉢から黒文字でお菓子をとる所作にとても苦戦していましたが、ハロウィンらしいかぼちゃ
餡の主菓子は見た目もお味も大変好評でした。笑顔溢れるとても楽しいお呈茶となりました。
最後に4 グループに分かれ、お茶を点てる体験を行いました。5 名ずつお茶を点てる亭主役とお茶を頂くお客役に分かれお互いにお茶を点てあいます。お菓子の取り方、お茶を頂く前の挨拶などを教えました。交互にお茶を点てた後、2 回目にチャレンジする子供が沢山いたり、それを何服も頑張って飲み干す先生。お茶を出す時に茶碗をぐるぐる回したり、お茶を頂く前に隣の人に挨拶する事を忘れて慌てたり、わいわい騒ぎながらも参加者皆とても楽しんでいるようでした。

グループによっては時間に余裕があったので、お辞儀の練習を行なったりもしました。今年は、学生をはじめ若年層の会員参加が多かったこともあり、親近感を持って園生と交流することができ楽しい一日となりました。
副園長から最後にいただいたご挨拶で、過去にこの行事に参加し、18 年前に卒園した子供が丁度この日の朝来園していたことをお話しくださいました。この卒業生は青年部の茶道教室が今も続いている事に大変驚いていたそうです。この行事がきっかけで、現在もお茶の活動に参加していると、とても嬉しいお話を伺いました。
青年部にとっては数ある年間行事の一つですが、園生にとっては日本文化・茶道に触れる貴重な経験をする大切な場であることを改めて認識しました。今後も1 回でも多くこの行事が継続できるように活動していきたいと思いました。

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