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根室青年部「クリスマス茶会」

12月9日、根室市の北方四島交流会館(二・ホ・ロ) 日本文化ルームで、クリスマス茶会を行いました。
今回は部員同士で気軽にお茶事を楽しめるよう、続き薄茶でいただきました。
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お道具は部員の手持ちや借り物で、お菓子も部員の手作りで、それぞれが趣向をこらして持ちよりました。クリスマスがいっぱいの可愛らしいお茶会になりました。
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お茶会には次年度からの新入部員にも参加してもらったのですが、お茶はほとんど初めての新しい仲間にも、「お茶って楽しいよ」が少しでも伝わったかと思います。
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お茶会のあとは忘年会を行い、新旧の交流を深めました。
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「全国代表者会議報告」

12月1日・2日ANAクラウンプラザホテル京都にて、第57回全国代表者会議・第48回ブロック代表者会議、部長予定者研修会が開催されました。
初日はLT出向員が一年間取り組んできたことを随所に盛り込んだお呈茶からはじまり、その後行われた会議では、青年部会員特別表彰で札幌第四青年部小島英恵さんが、優良青年部として釧路青年部が表彰され、北海道ブロックの仲間としてとても誇らしかったです。また、懇親会では全国各地の部長と、ブロックナイトでは北海道ブロックの部長と交流を深めました。
 2日目は卒業された先輩たちをお招きしたパネルディスカッションとくじ引きで分けられたグループでディスカッションが行われました。来年から実際に青年部の運営に臨む私達にとって、経験に裏打ちされた先輩の言葉や自分とは違う視点からの同期部長の意見は新しい発見や気づきがたくさんあり、とても貴重な経験になりました。
 この2日間、これから青年部部長として何がしたいのか、何をしなくてはいけないのかをとても考えさせられました。今回得た経験は自分だけに留めず、青年部の中で共有し、これからの活動にどう生かしていくかを皆で話し合っていかなくてはならないと、気持ちを新たにしました。

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小樽青年部「茶杓削り体験」

平成30年10月28日(日)、小樽市公会堂にて札幌第四青年部の鏡さんを講師にお招きして茶杓削り体験を行いました。

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鏡さんが用意してくださった資料を参考にしながら、まずはそれぞれ完成図を頭に思い描き、鉛筆で竹片に下書きをしました。それをもとに、カッターや小刀を使って、茶杓を削っていきました。削る向きは、櫂先から切止です。最初の段階の荒削りは思い切りが必要で、コツをつかむまでが難しかったです。竹の繊維に沿って削ることが重要で、もし竹の繊維と逆目に刃を入れると簡単に割れてしまい、その失敗は茶杓にとって致命傷になることもある、という鏡さんのお言葉が印象的でした。

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仕上げの際には、棗や畳などの上で茶杓が正しく座るかを確認しながら調整していきました。実際に置いてみると、重心のずれなどが分かり、調整がしやすかったです。また、袱紗にもひっかからないかという点も確認します。こういった作業を経て、切止を仕上げて完成です。
自分の描いたイメージに近づくように無心で茶杓を削る時間は心が落ち着き、それと同時に茶杓だけでなく自分自身とも向き合う時間になったように感じます。参加者の中には、茶杓削りを趣味にしようかなとおっしゃる方もおり、一同とても充実感に溢れ、有意義な経験となりました。
茶杓削り体験後は、講師を務めてくださった鏡さんへ感謝の意を込めて盆略点前で呈茶を行いました。

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ハロウィンが近かったため、ハロウィンにちなんだお菓子や見立てのお道具等を使用し、さらに完成したばかりの茶杓を早速用いて一盌を差し上げました。
お呈茶を通して鏡さんと参加者との交流もより深まったように感じます。
茶杓削り・お呈茶と終始和やかな雰囲気に包まれ充実した時間でした。

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帯広青年部「平成最後の卒業茶会&忘年会」

今年の卒業茶会は3名の卒業生をお迎えして11月10日(土)とかちプラザにて開催いたしました。
参加人数が少なかったこともあり、四畳半の茶室を設え、床にかけられた松濤玄機和尚のお筆による「室閑茶味清(しつかんにしてちゃみすがし)」そのものの静謐で清々しいお席となりました。
主菓子は絆をテーマに糸の模様をあしらった「交織(こうしょく)」、会員が考案し地元柳月製菓と何度も試作を重ねた特注品のオリジナルで、繊細な味とデザインに感嘆の声がもれました。

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お茶碗は、卒業生も参加した「NC2016inいわき」の際、相馬焼の会員研修に参加した会員の手作りで、思い出の品に懐かしさがこみ上げました。
干菓子も会員の手作りで、リスをかたどった和三盆のあまりのかわいらしさには、歓声が上がりました。

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卒業生の干支にちなんだ三猿のお茶碗など十二支の動物たちのお道具がちりばめられ、ほほえましく思わず笑みがこぼれました。
今回の卒業茶会には、未来へつながる絆への思いを込め、待合には部長の手作りのパッチワークの額も掛けられました。
試行錯誤を繰り返し何度も話し合いを重ね、卒業生に喜んでもらえるようにとたくさんの時間をかけて準備された手作りのお席には、茶道の原点である今できる最高のおもてなしの心が込められており、
実現するために一人一人が糸となり、織り上げられた温かな布に包まれたような感動的なお茶会でした。(中島みゆきさんは十勝の出身です♪)
その後は、古季庵に移動して忘年会を開催しました。おいしいお料理をいただきながら、恒例のビンゴゲームなどで盛り上がりました。
会員からは一言ずつ卒業生への贈る言葉が伝えられ、卒業生からは「参加できなかった会員の方々の思いまでも感じられる素晴らしいおもてなしをありがとうございました」とお礼の言葉が述べられました。

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青楡第54号

2018年12月13日
「青楡第54号」


札幌四青年部では毎年広報誌を発行しております、ぜひお読みください。

青楡第54号PDF


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札幌第一青年部「青年部茶会」


10月28日(日)、木々が鮮やかに色付く秋空の中、北海道茶道会館で開催された札幌第一青年部茶会へ約210名のお客様にお越しいただきました。
40名の青年部会員が、『拓 ひらく』をテーマに北海道命名150周年を記念し、一階嘉祥軒では濃茶席を二階は立礼席を行いました。
濃茶01
9月に北海道を震撼させた北海道胆振東部地震で震災に見舞われ不安が続く中、青年部一丸となり少しでも北海道の魅力を皆様に届けたいと願いを込めて、茶会の準備に取り組んで参りました。

受付・待合
2階待合では、青年部行事を紹介した第一青年部機関誌『北翔』、3月に京都で行われました『ナショナルコンファレンス2018』、6月30日~7月1日の1泊2日で行った『積丹でお茶の木を見学して地元の方とふれあおう』をテーマにした研修行事をパネルにまとめました。活動の様子を写真や研修で会員が作った作品と合わせて展示しました。お客様からは「良い経験をされていますね」「仲良くて楽しそう」などのお声をいただきました。熱心にご覧いただけたようで、日頃の青年部活動を知っていただける機会となりました。
薄茶受付

濃 茶 席 
一階嘉祥軒の濃茶席は、北海道命名150周年にちなんで「拓~ひらく~」を趣向に、床には鵬雲斎大宗匠筆「一華開五葉」のお軸、古銅細首花入「鶴一声」に干柿の香合を置き合わせました。
お点前道具は北海道の開拓期を連想させるものをと、水指はこぶし焼き「竹節」、茶入は大雪釜「雪結晶」、お茶杓は鵬雲斎大宗匠作「手を取り合って」、を使用いたしました。お茶は坐忘斎御家元御好「延年乃昔」、お菓子は季節の美しい紅葉を感じていただけるよう、会員で何度も話し合い試作を重ねた「蝦夷錦」で紅葉の彩りを添えました。
お水は、北広島の湧水「島松の水」を汲んで来たものを使用いたしました。こちらはクラーク博士が北広島市松島にて“Boys be ambitious”(=「青年よ大志を抱け」)の去辞を残された事を命名のご縁とし、”Ambi Water”(アンビウォーター)とされたそうです。
水屋では、お客様に美味しいお茶を召し上がっていただけるよう、茶碗の温めやお茶の正確な計量等、全員で心を込めて準備をいたしました。お客様から「熱々のお茶でとても美味しかったです」とのお言葉を頂戴できたことは、何よりも大変嬉しい事と皆で喜び合いました。
緊張する濃茶席ではありましたが、先生方をはじめ多くの方が温かく見守ってくださる中、会員同士の円滑な意思疎通や連携により、終始和やかな空気の茶会となりました。

薄 茶 席 
薄茶席では、「未来を拓く ―過去今未来の北海道― 」をテーマに2階立礼席でお客様をお迎えしました。北海道命名150年の歴史を振り返り感謝をすると共に、未来へ繋げる気持ちを込めて、アイヌの工芸や地域の窯元の作品を中心にお道具組みをさせていただきました。
床には、有馬頼底老師筆の短冊「松樹千年翠」を掛け、たらの木と細葉天南星の実を札幌・弘釜の象嵌花入「候鳥」に入れ、お軸の『翠』から緑を感じていただきました。和親棚を使用し、主茶碗は厚真町の石山俊樹作・粉引、光峰作・秋草蒔絵大棗、茶杓は小林太玄和尚作「翔」、水指しは小峠丹山作「祥瑞写イヌワシ絵」、建水は木彫りの熊を台にして山岡三秋作のこぶし焼を乗せました。
お茶は北海道にゆかりのある淡々斎御好の「渦の白」を北広島の名水で点て、ハマナスを型どった干菓子等をアイヌ文様の切り絵をを使った懐紙でお出ししました。また、同じくアイヌ文様切り絵のモビールを廊下の一角に飾り、北海道新幹線カラーの緑と紫でライトアップしたことを説明すると、どの皆様から「わぁ〜素敵ですね」と歓声が上がりました。
この度、自分たちが住まう土地でたくさんの窯元やお道具があることを知ることができました。今年の北海道は台風や地震による震災があり、復興を応援する意味も込めて北海道ゆかりのお茶碗等使わせていただきました。これからも地域に根付いたお道具を茶席に取り入れ、茶の湯を楽しみ、更なる魅力を未来へ繋げてまいりたいと思います。
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