No.219「要するに抹茶は美味しい」
〜コラム 〜
No.219 「要するに抹茶は美味しい」
茶道や抹茶に関するコラムとは、どういうものがあるのかと検索をしていたところ、一つの文章に目が留まりました。それは、抹茶スイーツ事情をテーマにしたもので、世界中で抹茶スイーツやドリンクブームが起きている一方、抹茶をそのまま点てていただく「飲み物」として以上に、調理や加工をしていただく「食べ物」としての需要が高まる事への危機感とそこから変化する意識や活動について書かれていました。
もし、あなたにとって抹茶はどちらですかと聞かれれば、私にとって抹茶は「飲み物」です。しかし、茶道をお稽古し社中や青年部という場で活動している身としては、「食べ物」としてのイメージが強い事は少しだけ寂しいと感じます。思い返すと、抹茶が好きとおっしゃる方の中には、スイーツは好きだけれど点てた抹茶は飲んだ事が無いと答える方も多かったように思います。先ほど、私にとって抹茶は「飲み物」と書きましたが、ただの「飲み物」以上に相手のために心を込めて一服点て心を通わせる事が出来る時間といった、「＋α」があると思っています。むしろ、「＋α」の方が重要ですし、それが茶道の良さだと思いますが、今回それは一旦そっと横に置いておきます。
抹茶スイーツやドリンクは、確かに美味しいですし私もいただく機会は多いです。しかし、そこから「点てた抹茶も美味しいですよ。一服いかがですか？」に繋がり点てた抹茶を「美味しい」と知ってくれる方が増えたら嬉しいですし、自分の活動を通してそういった方と出会えたらもっと嬉しいなと思います。
皆さんも、色んな抹茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。
