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No.96「躓く石も縁の端」

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〜 コラム 〜

コラムNo.96「躓く石も縁の端」



自分に関わる全てのものが、なんらかの因縁で結ばれているという意味だそうです。

昨年、当地に商業スペース+その上層階にマンションという建物が完成しました。4月にオープンした商業スペースには道内最大規模という某日常雑貨店がテナントとして入り、1年弱が経過した今も賑わっています。そのお店の上の階には市の公共施設もオープンしました。
6月、オープン間もないその公共施設のイベントスペースをお借りして大寄せ茶会を開催しました。親先生方やOBの先輩方、施設スタッフの皆様のお力添えもあり盛会のうちに終えました。過去に使用したどの会場とも違い、そこかしこにお茶会が開催されているのを知らず別件で施設を訪れる方が往来しており、中には興味を持ってお立ち寄りいただける方もいらっしゃいました。

この茶会では3つの茶席を設け、「茶道をもっと身近に感じてほしい」との想いから、施設の下にある雑貨店の商品を見立てて道具組みを行った席を1つ設け、ご好評いただけました。また、家庭にある食器などでも抹茶を楽しめます、という提案として雑貨店のご厚意のもと、見立てた食器等をお借りして展示もしました。
後日、雑貨店よりイベント依頼のお声がけをいただきました。「日常を豊かに」する提案と、地域の人達の交流の場を設ける目的で様々な体験教室や講習会を開催しており、抹茶体験のイベントを開きたいとのお話でした。抹茶を点てる体験教室として定員10名で募集したところ程なく満員となり、追加で参加者を受け付けられるか?と要望をいただいた程でした。当日は、参加者はほぼ抹茶を点てたことがなく、小学生から50代の方まで幅広い年齢層の皆様に楽しんでいただけました。有難いことに、雑貨店より今年も開催したいと依頼もお受けしています。

大寄せ茶会、抹茶体験とも、参加された方が茶道を始めるまでの関心を抱いてくださったかは分かりませんが、お茶を点て、いただくことに興味を持つ方は意外と多くいらっしゃるのかな、と思いました。
長々と駄文を失礼しましたが表題に戻ります。スタート地点は、会議での「会場の下に雑貨店があるなら、その店の商品を使った席があってもいいよね?」という冗談…いえ、意見でした。それがまさか抹茶体験のイベントを開催することになるとは誰も想像しておらず、縁は思わぬところから生じるものだな、と感じた一件でした。

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