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No.218「足るを知る」

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〜コラム 〜

No.218「足るを知る」


 
 過去に同じタイトルのコラムがありましたが、コラムを書くなら、この言葉について書こうと決めていました。
十数年前、私は関東の大学の茶道部で部長をしていました。大学の合宿所が千葉の館山にあり、毎年夏休みに茶道部で合宿をしていました。
その合宿の時、茶道部の指導をしてくださっていた先生が懐紙に「足るを知る」と書いて私にくださいました。確か私の誕生日が近かったので、私の名前に「知」という字があるので書いてくださったのだと思います。
「足るを知る」とは、自分が今持っているもののありがたみを知る、ということです。どうしても、他の人と比べて劣等感を持ったり、嫉妬したり・・・それで心が苦しくなってしまうことが私自身多々あり、今、ここにある幸せのありがたみを感じられないことがあります。そんな気持ちをピシッと正してくれて、幸せのありがたみに気づかせてくれる、私にとってはお守りのような言葉です。

この懐紙は額に入れて、ずっと部屋に置いてあります。これを見る度に、館山のむせるような夏の暑さや、仲間とはしゃいだ海岸、合宿所の大盛りごはんを思い出すとともに、今ある幸せを噛みしめ、自分が満たされていることを実感します。
大学の茶道部は私が卒業してしばらくして廃部になってしまいましたが、数年前の茶道部のOB会で久しぶりに先生にお会いしたら、私がまだ茶道を続けていることをとても喜んでくださいました。
これからも「足るを知る」という言葉を胸に、精進していきたいと思います。

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