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受付・待合
 床には西垣大道筆「一聲雁 柿画賛」の色紙を飾りました。PR席ではテーマの『三重奏』にそって、青年部活動を先生はじめ社中や学校茶道の方々に広く知っていただくために、約1年分の第一青年部機関紙『北翔』を拡大して掲示し、行事風景の写真も貼り出しました。また、5月30日(土)に開催された北海道ブロック研修会のため皆で案を出し作成したライラックの数茶碗や、昨年12月に全国の青年部から選ばれた「優良青年部賞」の表彰楯、研修行事で制作した水引を展示しました。

嘉祥軒 濃茶席
 青年部が新体制となって三年目で初めて濃茶席を設けることになり、にれ委員会とあかしや委員会を中心に担当いたしました。
床には鵬雲斎大宗匠筆「菊松萬年歓」のお軸、黒唐津の花入に入れた山芍薬の実に神代杉の扇面香合を置き合わせました。香合は開くと雀が三羽と鳴子の絵が描かれており、秋の音色を奏でます。

お点前道具は信楽焼耳付水指「破れ袋写」、茶入は高取焼の銘「横笛」、お茶杓は鵬雲斎大宗匠作「手を取り合って」、政所窯の黒楽茶碗を使用いたしました。
お茶は坐忘斎御家元御好「嘉辰の昔」、お菓子「かさねごろも」はテーマ「三重奏」をイメージし、ういろうを三色重ね餡を包んだ物をお出しいたしました。お菓子は会員で何度も話し合い、試作を重ねて決めました。
水は北広島市松島の湧水を汲んで来ました。クラーク博士の縁の地ということで、「AmbiWater アンビウォーター」と呼ばれています。

お濃茶に不慣れな会員も多くいたため、前日は掃除と準備が一通り終わった後、縁高を運び出す練習を数回行って足慣らしをしました。水屋でお茶を練るタイミングもシュミレーションし、お茶とお湯の量も確認し当日を迎えました。本番では、ただただ熱々の美味しいお茶を飲んでいただくことに集中していたのですが、なかなかうまくいかず、やっと慣れてきた頃に終わりを迎えました。「美味しかった」の一言に元気付けられ、日頃の稽古の大切さが身に染みた一日でした。
札1茶会3
2階 立礼席
 秋は月の美しい季節。三重奏のテーマのもと、観月と音色を楽しんでいただこうと、会場の明かりを落とし、池に映る月や武蔵野の風情を演出してお客様をお迎えいたしました。
 床には立花大亀老師筆の「壺中日月長」を掛け、矢筈すすき、まゆみ、麒麟草、笹竜胆、姫百合、谷渡り、山法師の7種を籠に入れました。立鼓の薄器、秋草の茶碗、虫籠の蓋置を取り合わせ、会員手作りの茶杓は「吟風」と名付け、三角の和親棚でお点前。

お越しいただいた大勢のお客様には季節の茶碗のほかに、今年5月に札幌第一青年部主管にて開催されたブロック研修会で使用したライラックの花模様の茶碗や、震災の復興を願って作られたうさぎの絆茶碗を持ち寄り、柳桜園の「江雲の白」で薄茶を一服差し上げました。

干菓子は丸い黄色のうさぎの和三盆と緑色の秋草をイメージした雲平。会員が心を込めて手作りし、星に見立てた緑寿庵清水製の金平糖と一緒に、折り紙で折った舟形の菓子器に盛りました。お客様には大変好評で、味や意匠とともにお褒めいただきました。また、池の灯籠や石もすべて手作りしたと聞き、触って確かめるお客様もいらっしゃいました。

テーマの三重奏は「親支部・青年部・学校茶道」が奏でる音色。何度も打ち合わせを重ねアイデアを出し合い、席を作り上げこの日を迎えました。
5席かけたお席は終始和やかで、お客様にも笑顔で過ごしていただき、亭主側の会員も有意義な時間を過ごすことが出来ました。

札1茶会2

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