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No.249「一盌からピースフルネスを」

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~コラム~

コラムNo.249「一盌からピースフルネスを」



テレビ番組で、あるアーティストが戦争や被災などで多くの方が亡くなられた場所に赴いてその土地の方の話を聞き、日本の各地で鎮魂の祈りを込めたコンサートを開催していました。その歌声は、大勢の方の心を震わせ癒しているようで、歌が持つ祈りの力に感動すると同時に「一盌からピースフルネスを」の言葉が頭に浮かびました。平和を祈る気持ちを伝えるこの言葉の真意をあらためて考える機会となりました。
自分とお茶との関係を振り返ると、20代、30代、40代と年齢に伴い向き合い方も変わってきたように思います。30代までは、季節ごとの趣向やお道具の美しさに感動したり、仲間との交流を部活のように楽しんだりしていました。
40代になり、青年部活動でお茶席の企画から経験させていただくようになると、助けてくださる方々への感謝、客として席入りするときには席主の方の苦労を思いまた感謝、そして日々稽古をつけてくださる先生への感謝、とありがたさと感謝の気持ちが大半を占めるようになりました。また、職場の人間関係に苦しんでいた時期には、お稽古に行くとその息苦しさから解放され自分らしくいられるように感じました。
50歳目前の今、わたしのお茶への感謝や感動は自己満足の範囲でありますが、自己のためではなく未来のために「一盌からピースフルネスを」を心から伝えられるよう日々精進してまいります!