━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━帯広青年部 「創立30周年記念慰労茶会」
令和6年11月24日(日)、とかちプラザにおいてOBの方々をお招きして慰労茶会をおこないました。
去る7月に、現役青年部席とOB席と2席設け帯広青年部創立30周年記念茶会を行ったことから、今回OBの方々へ御礼と感謝の気持ちを込めておこないました。
待合には、大徳寺大仙院尾関宗園和尚の名言の書かれた色紙を芳名帳と置き飾り、煙草盆を用意して汲み出しとおしぼりをお出しし、心を整えていただきました。
本席床には、御軸に『和敬清寂』、花入れは青磁で椿に時のものを添え、香合は亀、脇床には福鈴を置き、11月は茶人の御正月ということで、目出度い設えにしました。
また、濃茶主茶碗には松楽の「道の友」や「よろこび」、昨年の会員研修で当時中学3年生の会員が作った銘を「絆」とした茶杓で、棗は「平和の鳩」で、世代を越えて集えることへの喜びや感謝とこれからの繁栄を願い、随所に帯広青年部で受け継いでいる干菓子器や茶碗など懐かしんで頂けるようにしました。
続き薄茶で、主菓子は岩見沢の一久庵のきんとんで銘が「朝霜」、濃茶は北川半兵衛の八雲、薄茶は祇園辻利の長久の白とし、いつも定番だった御製や御詰ではないところで楽しみを工夫し、その後仕出し弁当を囲みながら懇親を深めました。
お茶会をするときにいつも悩まされるのがお道具組で、今回も慰労茶会を準備するにあたり、自分たちの持っている少ないお道具の中から、OBの方々にどんなことを伝えたいか、表現したいかを役員で話し合いました。
以前より、容子奥様が仰っていた"青年部は自由な発想でお茶を楽しんでもらいたい"という御言葉もさることながら、OBである支部の先生の"自分たちがなぜそのお道具にしたのか想いを伝えられればいい。背伸びせず、青年部らしく楽しく"という御言葉を念頭におくことで、悩みながらもベースは崩さず堅苦しくなく楽しみながら準備できていることを再確認しました。
当日は、当初会員は緊張に包まれていましたが、ハプニングもありではありましたが、OBの方々の和やかな雰囲気の中、楽しく充実した時間はあっという間に過ぎていました。また、正しいことをやさしく温かい気持ちで教えていただき、それが会員にとって学びになり、どれだけありがたいことなのかを改めて実感できる機会となりました。
ひとつひとつ行事をしていく中で、それぞれが経験を積み、たくさんのことを得て自分の糧にし、皆で楽しみながらこれからも青年部活動に取り組んでいきたいと思います。
