• Counter
  • 00953518 人
    本日: 0088 人
    昨日: 0582人

>>続きを読む

  1. HOME >
  2. >>続きを読む
駄菓子は、震災5年目を迎え、いち早く春を迎えている東北に震災復興の想いを馳せながら仙台より取り寄せました。花合わせでは皆さん楽しそうに選んでおり、茶券の栞がとても好評でした。

2階 点心席
 tensin machiai青年部が新体制となって初めて、8年ぶりに点心席を設けさせていただきました。
床には福本積應和尚筆「燕の巣 よろこび」の色紙を掛け、北海道の春を感じていただきたく、水盤に福寿草・蕗の薹・つくしを入れてお客様をお迎えしました。

季節の厳選した食材を使い、目にも楽しく心に残る点心をと準備させていただきました。大徳寺麩に市松蒲鉾、卵焼き桜海老風味、曙海老、塩豆腐実山椒添えや、筍饅頭に桜の花を添えた煮物椀などを味わっていただきました。お酒は北海道新幹線開通記念に造られたお酒をご用意。久しぶりの点心、準備から緊張感と新鮮な気持ちを持って取り掛かりました。

料理の得意な会員が中心となって献立を考え、席の構成・献立表・手作りの箸袋・試作など、当日参加出来なかった会員も含めて、それぞれが知識とアイデアを持ち寄り、一生懸命取り組みました。
沢山のお客様に楽しんでいただけるか、美味しく料理を召し上がっていただけるかと不安な気持ちを残しつつ当日を迎えましたが、新入会員の方や学生さんも大活躍し、全員がそれぞれの力を発揮して無事に終える事が出来ました。
反省点もありますが、皆で力を合わせて作り上げたという喜びを味わう事が出来ました。
お客様からは「点心の内容が工夫され、素晴らしかった」「美味しかったです」「箸袋が素敵でしたね」等のお言葉を頂戴し何より嬉しい事でした。

嘉祥軒 薄茶席
 1階嘉祥軒の薄茶席では、一足早い春をお客様に楽しんでいただきました。お床には、坐忘斎お家元筆の「雲無心」を掛け、さえずる鳥の姿が描かれた鉄絵鳥文四方の花入にはほんのり紅をさした白の八重侘助と水木を入れました。
テーマが「春 想う」ということで、誰ヶ袖棚に春の野花が描かれた白磁青華文八角面取の水指。膨らんだ桜のつぼみの形をしたお菓子は甘仙堂製で、「花だより」という銘をつけました。

今年は、東日本大震災の復興を願った『ナショナルコンファレンス2016inいわき』が開催されることもあり、海松貝蒔絵の炉縁に、炉の名残として遠山霧地紋の透木釜に蝶が描かれた蓋置、塩竈の浦の情景を意匠とした塩釜蒔絵の棗を取り合わせました。今回の茶会で、始めて青年部行事に参加した学生が大勢参加してくださり、お運びや茶筅振りで活躍いたしました。

席中は、終始なごやかな雰囲気で、学生が緊張した面持ちで一生懸命に運んでいる姿に先生をはじめ多くの方が温かく見守ってくださり、無事に茶会を終えることが出来ました。

syuugou2